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武器
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のは世間話などではなく、自分の武器を選びに来たのだ。とりあえず片手で扱えるやつがなるべくいいなと思う。そして、そのことを察したのか店主の男は聞いてくる。

「で、今回の客はお前さんなんだろ?名前は?」

「ゲツガだ」

 短く答えると何か取り出して。こちらに向けて投げてきた。それを片手で受け取るとそれはカードのようなものでそこにはプレイヤーネームなどが書かれていた。

「まあ、うちの客には渡してるんでな。別に気にしないでくれ。それでどんな武器がお好みだ?俺的にはお前のようなタイプなら重量武器がオススメだな」

 この店主は自分を見ただけでどんな武器を装備したかわかるなんてこの店主は出来るなと感じながらあたりの武器を見渡す。しかし、自分はここの武器で見た感じまだわからないものばかりなので今もっているベレッタと同じハンドガンにしようと決めた。

「まだ初めてだから片手で扱えるやつがいい。えっと、威力が強いのはどれだ?」

 そう言うと店主はそれならと言ってウィンドウを開く。そして手馴れた動きで素早く動かして目的のぶつを見つけたのか指を止めた。そしてそれを実体化させる。実体化させたのは二つの拳銃。一つは自分でも知っているデザートイーグルと呼ばれるハンドガン。そしてもう一つは大き目の回転式拳銃。こっちは名前は知らない。

「片手で扱おうと思ったら相当なSTRが必要だ。それでもいいならこいつらがたぶんうちにおいているやつではここらへんだな。こっちはDE、でこっちはM500だ。どっちも片手で扱えるもんじゃないが頑張ればなんとか使えるぜ」

 そういわれてまずはDEを手に取る。ずしりと剣とは違う感覚の重さが自分の腕にかかるがその重さはどことなく安心感を与えてくれる。だがDEはなんとなく腕に僅かながらあっていない感覚がある。DEをカウンターに戻して今度はM500を取る。こっちもずしりと重い。そしてこっちのほうがDEよりもしっくりときていた。試しに構えてみる。

「うん、見た感じそっちのほうがあったみたいだな。そっちをお買い上げか?そっちを買うならスピードローダーを一緒に買ったほうがオススメだぜ。一発一発弾を込めている時間に攻撃されたら終わりだからな。ついでに代金はあわせて八メガクレジットだ。ウィンドウの中にある財布の残高は足りるか?」

 鍋が一杯二千五百クレジットだった気がする。それを二杯と自分も五百ぐらいの飲み物で九,五メガクレジット残っている。何とか買える値段だ。それでしばらくは一番安い防具などを買えば何とかなるだろうと考え、買った。

「まいど。それで防具はどうする?大体金は使ったと思うから少々心許ない中古の装備しか買えないけどな」

「別に良いって。どうせ、まだ始めたばっかでそこまで難易度の高いダンジョンとかいか
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