暁 〜小説投稿サイト〜
SAO−銀ノ月−
第六十話
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
調で俺たちが立っている場に歩いてきたのは、先程のコンテストで赤銅色のハンマーを造り優勝した、職人顔のレプラコーンだった。無精ひげに筋肉隆々な体つきと、レプラコーンよりノームの方が似合っているような気がするが、リズに勝る鍛冶スキルは確かなものだろう。

「先程のコンテスト、そこな幼女の鍛冶スキルには感服した。装備を整えるであれば、私の工房を使わないか?」

「……盗み聞きしてたのか?」

「幼女って呼ばないで!」

 俺とリズから二種類の糾弾が放たれたものの、老練した職人プレイヤーはもう何も言うことはなく、ただ目を伏せて俺たちの返答を待っているようだった。

「お前の工房、っていうのはどこにあるんだ?」

 俺の装備やリズの装備を再現するにしろ、他の装備を新たに作るにしろ、数時間もかかってしまえばスイルベーン行きの船が出航してしまう。なので、リズの作業時間についてはあまり心配はいらないが、工房までの道程を気にする必要が……

「隣だ」

「……そうか」

 全くもって問題なかったようで何よりである。

「それじゃ、ショウキ。悪い人じゃ無さそうだし、あたしは工房を使わせてもらおうと思うんだけど……」

「そうだな。じゃ、俺は買い物して来るから、リズも何か欲しいのがあったらメッセージで連絡してくれ」

 そうして俺は商店街へと赴き、リズは隣にそびえ立っている工房へと入っていった。リズは目に見えてワクワクしながら、俺はリズとの買い物を逃してため息をつきながら、という違いはあったけれど……

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ