暁 〜小説投稿サイト〜
転生者が歩む新たな人生
第31話 桜通りの吸血鬼−その1−
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
後ろへと倒れる。
 サーチャーを飛ばしたようなので、倒れた振りをしたまま事態の推移を見守るつもりのようだ。

「ぼ、僕の生徒に何をするんですかーっ」

 ネギは怒りに顔を紅潮し、叫んで相手を威嚇する。

 そのまま杖から降りながら呪文を唱え、降りると同時に、【戒めの風矢】という相手を捕縛する魔法を発動する。

 が、魔法自体はエヴァの【氷盾】の呪文で防がれる。

 ただ、魔力のほとんどを封印されている現状、試験管を投げ、触媒でブーストしていても、ネギのバカ魔力には及ばず、完全には防げなかったようで、エヴァは指から血を流す。

 捕縛用の魔法で相手に怪我をさせても良いんだろうか?

 で、まぁ、エヴァはノリノリで悪の魔法使いっぽくネギへ挨拶をしている。
 ついでにナギのこともほのめかし、ネギを揺さぶるのを忘れないのはさすがだ。

 そうこうしているうちに結界を無視して神楽坂が入って来る。

 とりあえず、一般人となっている神楽坂が乱入してきたので場所を変えるためエヴァは逃げ出した。



「木乃香さんを頼みます。身体に別状はありませんから。僕はこれから事件の犯人を追いますので。心配ないですから先に帰っててください。じゃぁ!」

 ネギは魔力を足に集めてブーストし走って追いかける。

 いや、まずは木乃香を安全な場所に避難させ、学園長なりに連絡しろよ!

 ホウ・レン・ソウは大事だぞ。



 「世のため人のために働くのが魔法使いの仕事のはずだろっ」

 とか、ネギは走りながらぶつぶつ、(つぶや)いている。

 自分が今までしたことは棚に上げて。



 で、まぁ、後はエヴァの予定通り。
 ネギが魔力でごり押しして一方的にネギに有利な展開。
 最後の止め(とどめ)の呪文を1人で唱えるのを、後ろから茶々丸が邪魔をする。
 後はもう、一方的に嬲る。
 ナギ・スプリングフィールドに対しての恨み辛みをネギに話した後、首筋から吸血をする。

 ネギが気絶する寸前まで吸血し、その後、オレから買った転移符で、ネギを学園長室まで転移させる。

 今回の一連の件は学園長公認で、エヴァが契約書まで取ってあるので、「立派な魔法使い(マギステル・マギ)」と言えども、何も問題にできないはずだ。
 契約通りネギが死ぬようなことがないように、戦闘にしろ、吸血にしろ手加減していたしな。
 
 えっ?

 神楽坂??

 ネギの言う通りにしたのか、ネギの見立てが信用できなかったのか、ネギが走って行った後、木乃香を担いで女子寮に走って行きましたよ。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ