指先に鬼
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あっち向いてホイが
苦手な私は いつも仲間外れで
一人寂しく皆の
指先を見ていたわ
あの子の指はキレイだけれど
爪がのびていて 危ないわね
あの子の指は短すぎて
口に含むには物足りないわ
氷鬼が
苦手な私は いつも最初に捕まるの
動けない私はただ
一人寂しく皆の姿を 目で追っていた
走るのは苦手だけど
固まるのは 上手くなっていく
どんなに声を張り上げても
誰も助けてくれないのは
短すぎる足のせいだと
自分に言い聞かせたわ
誰か こっちに来てよ
足の間を通り抜けて
あっち向いてホイがしたくても
体が首が 動かせないわ
誰も目にとめてくれないのに
それでも 必死になって背伸びしてる
私がいた
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