第一章 はじまり
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断末魔に続き
巨体がガラスのように砕け散った
「うおっしゃあああ!!!」
派手なガッツポーズを決めたクラインが
満面の笑みで振り向き左手を高く掲げた
ぱしん!とノアとハイタッチを交わしたクラインは
キリトの方を向き、同じように左手を掲げた
キリトは溜め息を吐き仕方ないな
といった感じでハイタッチを交わした
「初勝利おめでとう、クラインさん
ても、今のイノシシは他のゲームだとスライム相当だよ」
ノアが笑いながらそう言うと
クラインは驚きの声を上げた
「えっ、マジかよ!
おりゃてっきり中ボスか何かだと」
「「なわけあるか」」
キリトとノアは苦笑し同時に言いながら剣を鞘に収めた
「さてと??どうする?
勘が掴めるまで、もう少し狩りを続ける?」
「ったりめえよ!??と言いてぇとこだけど??」
ノアの問いにクラインは視界の端に表示されている
現在時刻の確認をしながら答えた
「??そろそろ一度落ちてメシ食わねぇとなんだよな
ピザの配達、五時半に指定してっからよ」
「準備万端だな、お前」
クラインの言葉にキリトは呆れ声を出した
「んで、オレそのあと他のゲームで知り合った奴らと
《はじまりの街》で落ち合う約束してるんだよな
どうだ、あいつらともフレンド登録しねぇか?
いつでもメッセージ飛ばせて便利だしよ」
「え??うーん」
クラインの言葉にキリトは視線を逸らし、ノアは口籠った
「そうだなぁ??」
歯切れの悪いノアの返事と、視線を逸らしたキリトを見て
クラインはその理由まで悟ったのだろうかすぐに首を振った
「いや、もちろん無理にとは言わねぇよ
そのうち、紹介する機会もあるだろうしな」
「??ああ、悪い、ありがとな」
「ゴメン、ありがとね」
キリトとノアが謝るとクラインはもう一度首を振った
「おいおい、礼を言うのはこっちの方だぜ!
おめぇらのおかげですっげえ助かったよ
この礼はそのうちちゃんとすっからな、精神的に」
にかっと笑い、もう一度時計を見る
「ほんじゃ、おりゃここで一度落ちるわ
マジ、サンキューなキリト、ノア
これからもよろしく頼むぜ」
キリトとノアはぐいっと突き出された
クラインの右手を握り返した
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