27部分:第三幕その四
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助けになったのに」
「そういえばそなたは理髪師の親父に拾われたのだったな」
「いや、盗まれたのだ」
バルトロに少しムキになって言葉を返した。
「わしはな。かつて。それで理髪師の親父さんに助けられてだ」
「盗まれただと!?」
「本当に!?」
何故かその盗まれたという言葉に変に反応するバルトロとマルチェリーナだった。
「その証拠は?」
「あるの?」
「その盗人共がまだ赤ん坊のわしを何処かに売ろうとしたが理髪師の親父に阻まれてそのわしを置いて逃げ去った」
このことを話すのだった。
「その時わしには金と宝石を添えて縫い取りさせてあった服を着けさせていた」
「金と宝石!?」
「まさか」
フィガロの今の言葉を聞いてさらに驚くバルトロとマルチェリーナだった。だが周りは二人がどうしてそんなに驚いているのかわからない。
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