拝啓お母さん。彼女が会いにきてくれました。
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場面だからちゃんと聞けよ?」
やっとの事で回復した私達。現在私は女神達から自己紹介という異常な状況の真っ只中にいた。
「アタシはネメシス。下界ではネメ・ニュクスって名乗ってる」
「私はエリス。わたしのことは知ってる?」
「ハイ、ネメシス様と同じくして夜の女神が産み落とした不和、戦争を司る女神です」
「わ〜! ひかりちゃん博識だねぇ♪ 下界じゃエリス・ニュクスを名乗ってるから気軽にエリスさんって呼んでね♪」
「アタシもネメでいいぜ」
「ハイ、エリスさん!ネメさん!」
元気よく返事をする私。正直言って今、目の前にいる人達が女神だとは思えません。だってタクシー乗ってたしパスポートとビザ持ってるし
「そなた等、少しは威厳をもったらどうだ? はぁ・・・まぁよい。ひかりよ我が名をそなたに開こう。我が名はタナトス。夜の落とし子にして死を司る神。下界ではナタ・ニュクスと名乗ってるがまぁ、必要な時以外はナタでいいでしょう。区別をはっきりさせるならば喋り方も砕けたモノでかまいません」
唯一神々しい雰囲気で自己紹介をしてきたナタさんも直ぐにそのなりを引っ込めて軽く諦めたように
「よろしくお願いします」
「彼女達は僕が神殺しとなった時から僕の世話をしてくれています。今では家族であり大事な姉達です」
ルカ君が嬉しそうに言うのを見て私も嬉しくなり笑顔になる。手はずっと繋いだままで時折、ナタさんが剥いた林檎を彼に食べさせている。そのまま私達は楽しくお話しをし気付けば夕方。流石に学校をさぼってまでいては家族が心配するだろうと思い。そろそろおいとまさせてもらう事にした。
「それではネメを護衛に付けましょう。ネメ、ひかりさんを御自宅まで送ってあげて。呪はまだ効いてるから結界があっても反応しないはずだよ」
「あいよ。もしもの時はひかりは神の末席候補としてバカに神罰喰らわせればいいんだな?」
「いやいや、そこは変身して穏便に危機回避しましょうよ!?」
そして私はネメさんに連れられてタクシーに乗り込み自宅である七雄神社へと向かう。
「今日は悪かったな。学校があったのに若に会いにきてもらって。アタシからもひかりの親にちゃんと事情を説明するからさ」
「いえ、私もルカ君に会いたかったですし。ネメさんに頭を下げさせる訳にはいきませんよ。私の方から上手く言っておきます。というか姉と会うのがリスク高過ぎです」
「そういえば姉がいるって言ってたな。姉も巫女なのか?」
「ハイ、日本の媛巫女の中でも上位に位置する巫女です。しかもヨーロッパにいる魔女以上の霊視能力をもってます。ルカ君の言っていた呪がどういったものかはわかりませんが何かの拍子に霊視して正体がバレてしまったらルカ君達は日本
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