暁 〜小説投稿サイト〜
僕のお母さんは冥界の女王さまです。
拝啓お母さん。彼女が会いにきてくれました。
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いですか?」

「頼む」

 私を社内に座らせ自分も乗り込む彼女。私は表情が引きつっています。

「タクシーご利用の女神さま」

「不思議か? 言っとくがこの国だってちゃんとした手続きで入国したんだぞ?」

 そう言ってビザとパスポートをみせてくる。
 確かにちゃんとしたパスポートで名前の欄には“ネメ・ニュクス”と名打たれているあと何気にヨーロッパ諸国中心に様々な国を回っていた。

「アレ? 私がおかしいのかな? 神様の常識って・・・」

「まぁ、細かい事はきにするな」

 何でか納得いかない感情を圧し殺しつつ着いた先は海辺にある都内の中でもかなり大きい総合病院。
 案内されるまま中に入った私はとある棟の最上階にある病室に連れられた。

「おう若。客を連れてきたぜ?」

「客?」

 中にいたのは私が会いたいと思っていた男の子、ルカ・セフィーネ。
 大きな患者用のベッドにいる彼は身体を起こした状態でネメシス様に顔を向けていた。

「ほら、行ってやんな」

 小さく背中を押された私はゆっくりと彼に歩み寄る。視線をずらせば昨日の女神が二人それぞれ林檎の皮を剥いたり、花瓶の花の水を入れ替えたりしていた。
 その目には敵意がはなく。雰囲気も優しいお姉さん。彼女達はまるで私がここにくるのを分かっていたかのようです。
 その優しい眼差しに見守られつつ彼の左手を両手で掴んだ。

「え? ひかりさん?」

「はい、一日ぶりですねルカ君」

 光を映さない瞳を見開く彼に私は優しく微笑む。

「会いたくなってきちゃいました」

「ね、ネメ? どういうこと? ナタもエリスもひかりさんが来るの知ってたの!?」

「若は分かりやすいからな。昨日あれだけひかりのこと話してたら嫌でもまた会いたいってのが分かるっての」

「だからネメに彼女を探しに行ってもらったんだよルカちゃん」

 その話しを聞いて私は思わず赤面してしまう。だってそれは彼が私と同じ事を考えていたという事になるという事になるから。

「ルカ君。ネメシス様の言っていることってホント?」

 この時は不謹慎ながら彼の目が見えなくて良かったと思った。だって今の私の顔はとてもじゃないけど彼に見せれるような状態ではないからだ。
 私の問に彼は私同様顔を真っ赤にして小さく頷く。それからは私達は手を繋ぎながら顔を真っ赤にして黙り込んでしまった。

「これはルカの妃候補最有力でしょうか?」

「だねぇ。あ〜二人とも可愛い。奥方様にも見せてあげたい!!」

「ナタは今晩にでも旦那に報告な」

 何か神様達が言っているが私達の耳には入いってこなかった。





「それじゃひかりに自己紹介と行くか。なかなかレアな
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