魔法先生ネギま!
0356話
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30分後となります。観客の皆様はそれまでに準備を整えてお待ち下さい』
30分後か。ここにいれば試合開始前にネギと顔を合わせる可能性もあるし、場所を移すか。
「小太郎、悪いが俺はちょっと場所を移る。お前はネギの所にでも行ってやれ」
「は? まぁ、ええけど……」
首を傾げながらも、ネギの様子が気になるのは事実なのか控え室へと向かったのを見て、場所を移動する。移動場所は龍宮神社の屋根の上だ。さすがにそこにいれば観客やネギ達に見つかるような事は無いだろう。
……そう思っていたのだが。
「ほら、やっぱりアクセル君は私の予想通りにここに来ましたわ」
「あー、あやかの勝ちか。ま、しょうがないから武道大会終了後のデート権は譲るわよ」
何故か勝ち誇っているあやかと、残念そうに溜息を吐いている美砂。
「アクセル君、怪我とかは無い?」
「千鶴、アクセル君の試合は見てたでしょう? 殆ど一方的な戦いばっかりだったじゃない」
「けど円……」
俺の心配をする千鶴と、その心配性な千鶴を宥める円だった。
「お前等、どうしてここに……」
「アクセル君なら休憩の時間中にネギ先生と仲良く語り合う、なんて真似をするとは思えなかったからですわ」
得意気に言うあやかだが、それにしたって俺がここに来るとまでは予想出来無いだろうに。それを問うと。
「それはもちろん、愛ですわ!」
との答が戻ってきた。
……あやかの愛は凄いなー、とどこか遠くを眺めてしまったのはある意味しょうがないと言いたい。
「それよりも、次はいよいよ決勝でしょ? ネギ君とだけど……大丈夫?」
円が冷たいスポーツドリンクを渡しながら尋ねてくる。
「本来なら大丈夫じゃない、とか言えばそれらしいんだけどな。幸か不幸か全く問題無い。それにネギが俺に自分の力を見せるという理由があるように、俺にも優勝しないといけない理由があるからな」
「……そう。怪我をしないで、とは言わないわ。でも、自分で決めたんならそれを貫き通して頂戴」
「あー、円ばっかりずるいじゃない。私もアクセル君に勝利のおまじないをしてあげる」
そう言って頬へとキスしてくる美砂。
「ちょっと、美砂! 別に私はそんなおまじないなんてしてないわよ!」
「ちょっと美砂さん、貴方最近抜け駆けしすぎではないですか!?」
「あらあら、もうすぐ決勝なのに緊張感はどこにいったのかしら」
そんな風なやり取りをしていると、確かに千鶴の言う通りに元より殆ど無かった緊張感は既に完全に消え去っていた。
「……悪いな」
「いいのよ。私達はアクセル君の従者なんだから、ご主人様の為に力を尽くすのは当然でしょう?」
「千鶴さん、ご主人様って呼び方はちょっと……」
「あら
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