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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0356話
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のか。考えるまでもなく、オレの記憶を追体験したのはヘルマンが麻帆良に襲撃してくる前だしな。

「ま、その辺は後で機会があったらな。それよりもネギの試合を見に行かないのか?」
「……しゃーない。アクセルがそこまで言うんなら見に行ってやってもええかな」

 素直じゃない小太郎を連れ、ネギVS桜咲の試合が行われている試合会場へと向かう。

『なんと、桜咲選手のデッキブラシを避ける、避ける、避ける! ネギ選手の回避能力がもの凄いぞ!』

 試合会場へと入った途端聞こえてきたその放送に、俺と小太郎は舞台の方へと視線を向ける。そこでは確かに桜咲が縦横無尽に振るっているデッキブラシをひたすらに耐え凌いでいるネギの姿があった。
 ただ、その姿は朝倉が言っているようにネギが有利という訳では決してない。どちらかと言えば全身全霊を込めて回避に専念しているネギの方が不利なように俺には見えていた。

「かー、刹那のねーちゃん強いなぁ。さすがに神鳴流や」

 小太郎もまた俺と同意見なのか、感心したように桜咲へと視線を向けている。
 ただ、いつもと違うのは。

「ネギの持っている杖が戦局を握りそうだな」

 そう、ネギがいつも使っているナギの形見だという杖を持っているのだ。神鳴流の剣士として修行を続けてきた桜咲の攻撃をネギが回避し、防ぎ、捌き続けているというのはその杖のおかげというのもあるのだろう。
 ……けど、魔法使いの杖。即ち魔法発動体の杖をああいう風に棍のようにして使ってもいいのか? 今回は相手がデッキブラシだから問題も無いんだろうが、これで桜咲の武器がいつもの大太刀なら真っ二つになってるような。

「お、ネギが仕掛けるぞ」

 デッキブラシの攻撃を凌ぎながらも、無詠唱で雷の矢を発動。杖へと流し込んで、振るわれたデッキブラシをかいくぐって懐へと入り込む。同時に杖の上の部分でデッキブラシの柄を跳ね上げ、そのまま桜咲の鳩尾へと……

「あ、駄目だ」
「え? 何でや?」

 雷の矢を利用した杖の突きが放たれる前に思わず呟く。その言葉を聞き咎めた小太郎が物問い気にこちらを見ているが、俺は黙って事の成り行きを見守っていた。
 デッキブラシを杖で跳ね上げられた桜咲は、ネギが杖を構えて突きを放つ前に空中へと跳躍。そのまま剣圧を放つ。確か斬空閃とかいう技だったな。それはつまりネギへとカウンターで入った訳で……

「何!?」

 だが、その成り行きに声を上げたのは小太郎ではなく俺だった。斬空閃がネギへと命中すると思った瞬間、なんとネギは突きだした杖をそのまま跳ね上げ、桜咲が放った斬空閃を逆に切り裂いたのだ。
 いや、これも雷の矢が込められているからこその芸当なのか。
 桜咲にしても予想外だったのか、一瞬目を見開く。そしてネギはそ
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