第2章
戦闘校舎のフェニックス
第34話 ブロンドの転校生と漢の娘
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んを…ミルたんを魔法少女にしてほしいにょ」
(…異世界にでも転移して)
「…異世界にでも転移してください」
イッセー兄も同じ事を思ったらしい。
「それはもう試したにょ」
(試したのッ!?)
「試したのかよッ!!」
(と言うか、転移出来たのッ!?何者ッ!!)
ますます、 あの巨漢の事が分からなくなってきた。
「ミルたんにファンタジーパワーをくださいにょ」
(もう存在自体がファンタジーだよ!!)
「いえもう十分にファンタジーですから」
「びえぇぇぇんッ!!ミルたん魔法の力が欲しいにょ!!」
ミルたんが泣き出した。
「お、落ち着いて!!ここで騒ぐのもご近所になんだからさ!!中に入ろうか…ね…」
(イッセー兄ダメッ!!)
そんな人と二人きりになるなんて危険過ぎる。
「あはぁ、魔法少女にしてくれるのかにょ?」
「…とりあえず…そ、相談くらいは乗るからさ…」
「ヤッホッ!!」
ミルたんは部屋の中に走って行った。
するとすぐに戻ってきた。
手には何かのDVDを持っていた。
どうやら、それを取りに行ったらしい。
「じゃ、じゃあ一緒に魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブを見るにょ。そこから始まる魔法もあるにょ!!」
そう言ってイッセー兄を連れて部屋の中に入って行った。
(イ、イッセー兄ぃぃぃぃぃッぃぃぃッ!!!!!!!!)
結局、イッセー兄には危険は無く、ミルたんと一緒に楽しそうにDVDを見ていた。
ちなみに契約は破談となったけど、ミルたんはとても楽しかったっとアンケートに最大級の賛辞を書いていた。
夜、電車に揺れられていると、隣に座る姉が話し掛けてきた。
「もうすぐだね〜」
「…そうね」
私は適当に返事をする。
「もう〜、素直じゃないな〜。本当は嬉しいんでしょ〜」
相変わらず、のんびりとした口調である。
昼寝好きな姉が今日に限って、全然寝ていない。
それだけあの町に帰る事が、アイツに会うのが楽しみなのだろう。
「早く会いたいな〜、イッセー君〜」
あ〜あ、顔を赤くして、にやけちゃって…。
ふと昔の記憶を思い出す。
「ふざけんな!!二人が何したって言うんだ!!」
「親が何だろうとお前はお前だろ」
アイツの言葉と笑顔が脳裏を過った。
「………」
「ああ〜、顔が真っ赤だよ〜」
「ッッッ!?」
ああもう、何でアイツの事何か…。
その後も顔が赤くなっていた事を姉に弄られ続けられた。
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