第2章
戦闘校舎のフェニックス
第34話 ブロンドの転校生と漢の娘
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いをしていた。
「今日は疲れたろ?」
「いいえ、クラスの皆さんが親切にしてくださいますし、イッセーさんと明日夏さんのお友達の松田さんと元浜さんも…」
「ッ!?ア、アイツら何かしたのか!!」
「今度、紳士の集まりにご招待くださるとか」
「ああ、それはガン無視していいから」
「はぁ?」
ガッ。
「うおッ!?」
「キャアッ!?」
話をしていたら、石を踏んでバランスを崩しそうになるが、何とか立て直した。
「ふうぅ」
俺は部室での鍛練を一旦中断して、休憩に入った。
部室にはイッセーとアーシア以外のメンバーが全員居て、それぞれくつろいでいた。
アーシアはチラシ配りでイッセーはその手伝いだ。
ちなみに千秋は読書をしているが、どこか落ち着きが無かった。
まあ、理由はイッセーとアーシアが二人きりでいる事だろう。
ガチャ。
「ただいま戻りました」
お、イッセーが帰ってきた。
「やあ、お帰り。夜のデートはどうだった?」
木場が出迎えて、冗談めかしく聞いた。
「ッ!!」
千秋が木場の冗談に過剰に反応していた。
「最高に決まってんだろ!」
イッセーは親指を立てて答えた。
イッセーの言葉にアーシアは顔を赤くしていた。
「………」
それに対して、千秋は落ち込んでいた。
「…夜の不純異性交遊」
「…あはは…」
塔城の厳しい指摘にイッセーは苦笑いしていた。
「部長、ただいま帰還しました」
イッセーが部長に帰還報告をするが、部長はボーっとしているのか反応が無い。
「あのう、部長?」
「ッ!?ごめんなさい、少しボーっとしてたみたい。二人ともご苦労様」
またか…。
ここ最近、部長がボーっとしている事が多い。
(何か悩みでもあるのか?)
何て考えていると…。
「アーシア」
「はい」
「今夜はアーシアにデビューしてもらおうと思っているの」
(へえ、もうか)
ずいぶん早いな…。
「デビュー?」
「魔方陣から契約者の元へジャンプして、契約してくるんだ。ってだいぶ早くないっすか!!アーシアはまだ悪魔になって数日しか経ってないのに」
「大丈夫ですわ。私が調べたかぎり、アーシアちゃんは眷属悪魔としては私に次ぐ魔力の持ち主ですもの」
「なッ!?マジで!!」
イッセーが驚いていた。
確かにアーシアの回復能力の高さはなかなかの物だった。
魔力の高さもうなずけた。
「僧侶(ビショップ)としての器が存分にいかせるわね」
アーシアは能力も含めて僧侶(ビショップ)向きだったようだ。
イッセーは誇らしげだが複雑そうな顔をしていた。
アーシアが優秀なのは素直に嬉しいが、先輩悪魔としては複雑なんだろう。
(未だに魔方陣によるジャンプが出来ないからな)
今度は何かを決意したような顔になった。
大方…。
「いや
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