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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
四十一話:古代遺跡にて
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た筏に乗り、遺跡のさらに奥へと向かいます。

 水路が途切れた先、ヘンリーが閉じ込められている、牢獄がありました。

「王子!」

 パパンの呼びかけに、ヘンリーが顔を上げます。

「パパス。きたのか。……あそこに、いろといったのに」

 こうなると、知ってたはずですが。
 一応了承したとは言え、パパスを救うためにも考えてた長年の計画が崩れて、思うところもあるんでしょうね。
 後でフォローしとくか、そこは。

「今、助けます!……ぬっ。ぬおおおおーー!!」

 細かいことの前にまずは牢獄の扉を掴み、力任せに引き剥がして抉じ開けるパパン。

 例えばこういうの、私でもレベル上がってステータスが上がれば、出来るようになるんだろうか。
 ……早く、カギは入手するようにしよう!
 視覚(ビジュアル)的な問題上!

「さあ!行きますぞ!」

 この後のイベント、ちょっと見たいけど、たぶんやらないんだろうなあ。

「……どうして、きたんだ。おれのことなんかよりも、まもるべきものが、あるだろうに。おれなんかのために、きけんに、さらして。……ばかじゃないのか?」

 ……ヘンリイィィィィ!!
 わかるけど!
 言いたいことは、わかるけど!
 もうちょっと、言い方ってもんが

「王子!!」

 パパンの鉄拳が、ヘンリーの頬に炸裂します。
 ……お、おお、痛そう。
 加減はしてるんだろうけど(してないと軽く死ねるし)、超痛そう!
 バキッていった、バキッて!

「王子!あなたは、父上のお気持ちを、考えたことがあるのか!?父上は、父上は……」
「……」

 拳を握り締めて逡巡するパパン、反論せず文句も言わず、黙り込むヘンリー。

「……さあ。ともかく追っ手の来ないうちに、ここを!」

 言いかけた言葉は飲み込み、意識を切り替えて促すパパン、黙って応じるヘンリー。
 ちょっと違ったけど、見れたけど、なんだかなあ。と思いながら続く私。

 先を行くパパンが、私たちを手で制します。

「待て……くっ!早速現れたか!ドーラ!王子を連れて、先に行け!」
「はい!」

 なんとなく反応の鈍いヘンリーの手を引っ張ってモモを連れ、筏に乗って漕ぎ出す私。


 パパンが戦う音を背中に聞きながら、十分に離れたところで口を開きます。

「マゾなの?君」
「ばっ……、違うに決まってんだろ!!」

 決まってるとか、知りませんし。
 本気で思ったわけでもないけど。

「あんなこと言って、怒られるに決まってるじゃん」
「……助けられないのか?本当に」
「うん。本当に」
「……俺のせいで」
「君のせいじゃないよ。わかってるくせに」

 時間があれば、聞いてあげてもいい
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