暁 〜小説投稿サイト〜
情緒不安定期間
遺言

[1]後書き [2]次話



何もしなくても
明日はやってくるから

なんとなく 毎日を生きている



だって時間は私を引きずって
放そうとしないの


もしも 時間と私を
引き剥がすとしたら
もしも 自ら 命を
断つとしたなら



私は この白い紙に
何を残すのだろうか


まずは挨拶
おはよう こんにちわ こんばんは

そして
さようなら と、別れの言葉


きっと誰もが知りたがる
こうなった原因


でも そんなものは何もない


だって 何気なく生きて行く毎日を
終わらせただけ


平凡で平穏で 生を断つ理由さえないのに
今私は 別れの手紙をかいているの


生きるのに理由はいらないのに
死ぬことは理由が必要?


私は手を止めて ペンを机に置く

そして口を開けて 呼吸をした



生きてる自分を不思議に思ってる




だって

消えてしまいたいと思う時は
たくさんあるのに



心の[底]から
生きたい なんて 思った日はない




さようなら、さようならと
ペンを走らせた。







[1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ