圧倒
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目を通すと少しだけ吹き出すと小さくつぶやいた。
「本当に面白い経歴、中学で1000人倒しちゃうって……、でもそれが今になって役に立ってるって言うのも面白いけどね」
満足そうに言う楯無はプリントを机の中にしまいこんだ。
響がいない中、セシリア、鈴音、一夏、箒の四人は食堂に集まって話をしていた。話の内容は勿論響のことである。
「それにしても、響の戦い方って本当におかしいわよねぇ。普通ISで殴る蹴るなんてしないって」
「ですが、そこが響さんのオリジナリティあふれるところですわ」
鈴音の意見に対し、セシリアが抗議する。
「まぁそうだけどさ……、というか代表生でも代表候補生でもないのに専用機持ちって言うのもなんか胡散臭いのよねぇ。一夏、アンタはどう思うの?」
「俺か? そうだなぁ、確かに鈴の言うこともわかるけどさ。そんなことを言うと俺も代表生でもなければ代表候補生でもないのに専用機持ちなんだよな。それに響は俺達を守ってくれたじゃないか、それだけで十分だと思うぜ?」
一夏の言葉に鈴音も反論はせず頷くと、言葉をつなぐ。
「別にアタシだって響が怪しいとか、憎たらしいわけじゃないわよ。ただ気になっただけ」
そこまでいったところで、黙っていた箒が口を出した。
「今回は鳴雨が私達を救ってくれた、これだけでいいだろう。いちいち人の過去を詮索するものではない」
「そうだな、箒の言うとおりだ。今回は俺達が響に救われた、それだけにしておこうぜ?」
一夏の言葉に鈴音もそうね、と答え首を縦に振った。するとそこへ、
「人がいないところで何をこそこそやってんだか」
全員が声のするほうを見るとそこにいたのは先ほど話題になっていた響だった。
「ひ、響さん! いつからいましたの?」
「今ついたところだっての。それより早く飯食おうぜ? もう腹が減り過ぎて死にそうなんだ」
響がお腹をさするしぐさを見せると、その場にいた全員がちいさく笑いをこぼした。その後は五人での夕食となった。
「いやー、いい湯だったー。やっぱ風呂は良いなぁ」
大浴場から上がった響は軽く顔を上気させ、寮の廊下を歩いていた。片手には途中買ったであろうスポーツドリンクが握られていた。
そしてある部屋の近くまで来たところで、響は声を聞いた。その声とは、
「私が優勝したら……付き合ってもらう!!」
高らかに宣言されたその言葉の主は、箒だった。響が角からその姿を見つめていると、響の後ろからセシリアがやってきて。
「響さーん、このあと夜のお茶会などムグ!?」
「静かにしてろセシリア! 今面白いところなんだから!!」
響はセシリアの口をふさぎ、耳
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