圧倒
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に言う響に、虚や楯無も少し笑っていた。
「では、話を戻します。あの無人機はISで間違いありませんが、アレに搭載されたISコアは登録されていないものでした。これにより考えられることは、今回の一件は亡国機業ではなく別のものによるものだと推測されます」
「ん? なんでアレにISコアがないってわかってんだ? 普通ああいうのは先生ぐらいしかしらねーんじゃねーのか?」
「生徒会長権限!!」
高らかに宣言する楯無に、響は若干ジト目をしていたがそこはあえてスルーした。
すると楯無が響に聞いた。
「まぁそんなことはおいといて、響ちゃんはどう思う? 今回のアレをけしかけた人物について」
「そりゃあお前……、一人しかいないだろ?」
「だよねぇ……」
溜息をつきながら楯無は肩をすくめる。そう、未登録のISコア、本来有人でしか動くことのできないISが動く、これらをたどっていけば確実に一人の名前に辿り着く。
ISを生み出した張本人であり、稀代の天才。
「篠ノ之束博士」
楯無の言った人物名に響たちは無言で頷いた。
「つーか、たとえあの兎耳女がそうだったとしても、一体なんでこんなことをする必要がある?」
疑問を投げかける響に楯無は解説する。
「もしかしたら織斑君の力を測るためだったのかもね、あの子のISも篠ノ之博士が調整したらしいし。または……」
楯無は言葉を途中で切り、響のほうをむく。響も自らの指にはめられている『夜天月』を見ながら返答した。
「私の能力を測るため、か。……そーいや私に言ってたな、楽しませてくれるとかどうとか」
「楽しませる? 何を?」
「んなこと私が聞きたいっての」
肩をすくませ返答する響をみて楯無は呟きをもらす。
「楽しませる……ねぇ」
思うことがあるのか、あごに手を当て少し考え込んでいるが、すぐに顔を上げ響に告げた。
「とりあえず、今日はここまでにしましょうか。響ちゃん、またなにかあったら連絡するからね」
「了解」
響はそれだけ答えると、生徒会室から退室して行った。
生徒会室に残された楯無と虚は二人して顔を見合わせ、大きく溜息をつく。
「それにしても、響ちゃんの戦闘力には驚かされるわ。もし私の時あのISを装備してたらと思うとゾッとしちゃうもん」
「そうですねお嬢様、あれはもはや戦闘ではなく、圧倒的な力による蹂躙といった方が正しいですし」
「でもまぁ、あんなに強いんだから亡国機業との戦闘でも頼もしいだろうねー。っと、虚ちゃん。頼んでおいた響ちゃんの経歴ある?」
楯無が虚に聞くと、彼女は持っていたファイルを広げ、その中にあるプリントを楯無に渡す。楯無は渡されたプリントに
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