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IS-最強の不良少女-
圧倒
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ていた。

「……にしても、やっぱり生身の人間相手とやり合うほうが面白いな……」

『なんか言った?』

「いや、なんでもねぇ」

 響はそれだけ言うと、ピットの中に戻っていった。




 ISスーツからいつもの制服に着替え終えた一行は、寮へ向けて歩いていた。すると鈴音が口火を切る。

「それにしても響、アンタ一体なにもんよ。あんなデタラメな戦い方よくできたわね」

「そうか? アレぐらい誰だってできるだろ、なぁ?」

 同意を求めるためセシリアたちのほうを向く響だが、誰一人頷くものはいなかった。むしろ全員苦笑いだ。

「でも、響さんの戦い方……かっこよかったですわー……」

 ぽわわーんとした空気をかもしだしながら頬に手を当て、恍惚の表情を浮かべていた。

「でも、容赦なしって感じだったよなー……。その辺りは千冬姉に似てるかもな響は」

「やめろってーの、あんな鬼教師と一緒にされたくねーって」

「誰が、鬼教師だと?」

 唐突に発せられた女性にしては低音な声に皆が振り向くと、そこにいたのは冷徹なまなざしをした千冬だった。

 皆が震え上がる中、響だけは一人大きくため息をつくと落ち着いた様子で振り返る。

「急に声かけないでくださいよ織斑先生、びっくりするじゃないですか」

「フンッ、それぐらいでビクつかれても困るがな。ああ、それと鳴雨……」

 そこまで言うと千冬は響の肩に手を置き告げた。

「……更識が貴様のことを呼んでいた。生徒会室に来るようにとのことだ」

 小声で告げる千冬に響は軽く頷くと、皆の方に振り返り告げた。

「ちょっとばかし野暮用ができちまった。飯には間に合うように行くからみんな先帰っててくれ」

 それだけ言うと、皆の返答も聞かずに響は校舎、生徒会室に向かって駆けて行った。




「来たぞ楯無ー」

 ノックもせずに乱暴に生徒会室のドアを開け放つ響は、心底けだるそうだ。それに対し、奥の椅子に腰掛けてる楯無は微妙な表情を浮かべている。

「響ちゃん……一応生徒会員だからもう少し静かにって……。まぁいいや、そんなことよりお疲れ様、響ちゃんががんばってくれたおかげで一般生徒に被害もなく終わったよ」

「そーかい、でもそんなことを言うためにわざわざ呼んだ訳じゃあねぇよな?」

 髪の毛をかき上げながらいつもの席に着いた響が言うと、楯無も無言で頷いた。すると、奥の部屋にいたであろう、虚がやって来て静かに響に告げた。

「今回響さんが破壊したISはやはり無人機でした」

「だろうな、つーか無人機でなくちゃ困るっての。あれが無人機じゃなかったら私は人殺しだよ。しかも相手の頭、腕、足をもいだ極悪人だ」

 冗談交じり
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