明星の英雄
陽龍
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?」
「今古龍観測局全支部がもっとも注目している古龍、陽龍ガムロスさ。」
「陽龍…ガムロス!?」
「詳しいことは後で話す!荷車を急がせよう、危険だ!」
アルフレッドはバノトプスに強走の粉塵を吸わせた。途端に荷車の速度が上がった。
いつもは帰りに十分かかるところを今日は五分でエイン村についた。
大衆酒場でダイラスはアルフレッドに聞き直した。
「で、その陽龍ガムロスってのは一体何なんだ?」
「ガムロスって言うのはね、昔からこの村の繁栄と秩序の象徴なんだ。」
「繁栄と秩序…あーっ!」
「気づいたかい?そう、ここ北エルデ地方の伝承。十七年に一度その者は同時に姿を現す、
一方はこの世界に繁栄と秩序を、もう一方はこの世界に混沌と枯衰をもたらす。
陽龍ガムロスはその繁栄と秩序の象徴。」
「ってことは、もう一方も…。」
「存在するよ。混沌と枯衰の象徴、陰龍ネヴィア。」
「陰龍ネヴィア…そいつは今どこに居るんだ?」
「それは、北エルデ地方古記のこの文章に答えがある。
セクメーア砂漠に眠りし陰龍、焔の力、風の力、嵐の力、霞の力、そして巨大龍の意志により目覚める。」
「おい、それって…。」
「ああ、焔の力は炎王龍テオ・テスカトルと炎妃龍ナナ・テスカトリのことだろう。
風の力は風翔龍クシャルダオラ。
嵐の力は嵐龍アマツマガツチ。
霞の力は霞龍オオナズチ。
そして、巨大龍の意志とはセクメーア砂漠特異地点に唯一現れる、峯山龍ジエン・モーランじゃないかな。」
「そんなに古龍が集まったら…セクメーア砂漠はえらいことになっちまう!」
「ああ、そうなる前にこっちとしても戦力を大きくしておくことが課題だ。」
「…セージとガイルは?」
「さんをつけろってラス…って、そういえば!?」
「俺たちなら…ここにいるぞっ…!」
帰ってきたのはボロボロになったセージとガイルだった。
「どうしたんですっ!二人とも!」
「どうもこうもあったもんじゃねえ…。古塔に行ったらクシャルダオラが居たから斬りかかったんだ。
そしたらいっきなり今までに経験したことのねえ龍風圧浴びせてきやがって…。
ちくしょうと思ってたらいきなり空が晴れてきやがる。そしたらクシャルダオラより遥かにでっけえ古龍が
いきなり水ブレスをこっちへ…。」
「しまった、もう被害が出始めてるっ…!」
「それも、陽龍ガムロスの仕業か?」
「うん、おそらくね。」
その時、出口の付近が再度ざわめきだした。
「たっ大変だ!!皆聞いてくれ!」
「どうしたんだワーノルド!顔が青ざめてるぞ!」
「ほっとけよ、どうせフルフルにで
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