21部分:第二幕その十三
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「それを早くわしに戻せ」
「いや、待て」
だが伯爵が横から口を出してきた。
「これは私が貰っておこう」
「はい、それでは」
「あっ」
フィガロは伯爵がアントーニオから手紙を受け取ったのを見て声をあげたがこれは演技だった。実際は内心会心の笑みを浮かべていたのだった。
(これでよし)
「そうね、とりあえずはね」
「上手い具合になってきたわ」
スザンナも夫人も彼の顔を見て納得した顔で頷く。しかしここで一切のことに気付いていない伯爵は手紙の中身を少しだけ見てからフィガロに問うのであった。
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