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戦国異伝
第百三十五話 退きの戦その二
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「ふむ、この二人がいれば余計に有り難い」
 これまでの四人でも有り難い、だが慶次郎と可児、それに奥村も加われば余計にだというのだ。
「砦も抜けられそうじゃな」
「ははは、任せて下され」
 慶次は信長にその朱槍を掲げてみせて高らかに言う。
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