TURN83 ハニワとの戦いその五
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「人間同士は艦艇の質が大きいわ」
「残念ですが」
「そうなりますね」
「ああ、そやけどな」
キューバはそれでも前を見て言う。
「諦めへんで」
「ではまだですね」
「戦いますか」
「宇宙怪獣やけどな」
彼等のことだった。
「使い手のハニワおるな」
「ホーーー!」
ハニワの声がした、見れば艦橋に一人いる。
「ここにいるぞーーー!」
「まだ怪獣いけるやろ」
「何とかいける!」
「一矢報いたる」
そうすると言ってだった。
「ええか、攻めるで」
「どう攻める?」
「イタちゃんの艦隊攻めるわ」
見ているのは彼等の機動部隊だった。
「あれに攻撃や」
「キューバさんもか?」
「まだ何とか戦える」
「じゃあビーム攻撃で」
「それで攻めるで」
こう言ってそうしてだった。
キューバは自身の艦隊と宇宙怪獣達をイタリア兄弟が指揮する機動部隊に向かわせる、そうしてだった。
「ビームの一斉射撃や!」
「了解!」
「それでは!」
「ホーーーー!」
残った軍勢が向かう、それを見て。
イタリア達は早速泣きだした。
「敵が来たよ!」
「怖いブーーーーー!」
「逃げるブーーーー!」
イタリアと一緒にいるポルコ族の面々も一緒に泣き叫ぶ。
「祖国さん逃げるブーーーー!」
「このままではやられるブーーーー!」
「そ、そうだよ逃げよう!」
イタリアもここで言う。
「さもないとやられるよ!」
「俺は逃げるぞこの野郎!」
ロマーノは早速そのつもりだった。
「何でこっちに来るんだよ!」
「空母が脆いからじゃないかな!」
「そこで冷静に言うな!」
とか何とか弟とやり取りをしながらだった。
彼等は全速力で逃げようとする、しかしキューバ達は迫る。
「速いよ!」
「そんなの俺に言うな!」
「怖過ぎるブーーーー!」
「何でこっちに来るブーーーー!」
「あの」
イタリア達に夕霧が言ってきた、少し呆れた声だ。
「先程申し上げましたが」
「あっ、そうだったね」
「はい、ここはです」
どうかというのだ。
「私にお任せ下さい」
「俺達を守ってくれるんだったね」
「そうです」
だからだというのだ。
「ここは私達が前に出ますので」
「それって盾になるってことだよね」
「その通りです」
「俺達が助かるのはいいけれど」
イタリアは夕霧に言う。
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