明星の英雄
旧知の仲
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ガイルは単にセージについて行くついでにこのエイン村を見に来たんだと言う。
「それにしても二人とも気合が入ってますね。」
気合が入ってるとは装備のことだ。
セージはセクメーア砂漠にも目撃情報がある轟竜ティガレックスの厚鱗と重殻を用いたレックスXシリーズ。
武器はフラヒヤ山脈にてよく遭遇するフルフルの電気袋を用いて作られた電銃槍フルボルトを装備している。
ガイルは広域で目撃される火竜リオレウスの亜種、蒼火竜リオレウス亜種の素材を使ったリオソウルZシリーズ。
武器は、古龍種であるものの唯一飛ばない古龍とされる幻獣キリンの素材や毒怪鳥ゲリョスの皮などを用いた雷刃ヴァジュラを装備している。
「セージ、腹減ってないか?俺ぁちと腹ごしらえをしてくるわ。」
「ああ父さん、僕も何か食べるよ。」
「アル、俺らも何か食べようぜ。腹減ったよ、俺。」
「そうするか。」
四人は一斉に食事を注文した。
「ギガントミートのステーキだ!」
いの一番にガイルが注文した。
「僕もそれで。」
セージが後に続く。
「じゃあオレも!」
ダイラスがさらに続いた。
「じゃあ、僕はコロコロ肉とマイクロアスパラのソテーで。」
アルフレッドはこれまで続いてきたステーキの空気を完全に破り注文した。
事実食材の小ささと調理のしやすさから、一番最初に来るのはアルフレッドの料理である。
そしてアルフレッドは柄にもなく早食いの王者である。料理が少ないので当たり前のことでもあるが。
「じゃあ、僕はストアで買い物をしてきますね。」
先に食べ終わったアルフレッドがストアへ向かった。
「そういえば、お前さんの名前をまだ聞いていなかったな。」
「ああ、俺の名前はダイラスだ!」
ダイラスは名前を訊いてきたガイルに律儀に答えた。
「いやぁ、やはり地図にない村だな。料理の味付けもパティオ村や、ドンドルマとはぜんぜん違う。」
三人はようやく食事を終えた。ちょうどアルフレッドもテーブルに戻ってきた。
「じゃあ、行くか。」
「ああ。じゃあな、アルフレッド、ダイラス!」
「さようなら。」
「じゃあなー!」
セージとガイルは古塔へ向かった。
「じゃあ、俺らも。」
「行こうか。」
アルフレッドとダイラスはソルディム山地へ向かった。
「アル、マタタビはいいのか?」
「一日に一回でいいみたいなんだ。」
「ハハハ。」
二人は雑談をしながらバノトプスの引く荷車に乗っかった。
そして太陽が沈みかけ、夕日が映えるソルディム山地へ向かった。
【二話 -fin-】
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