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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第121話】
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が腹部に直撃し、前のめりで沈む一夏――先月受けた篠ノ之の一撃よりも重いため、暫くはこのままだろう。

理不尽な暴力は嫌いだが、今のは正直イラッとした――。


「セシリアのスカートを覗き見るから悪いんだよ。……俺だって見たいのに……」

「…ひ、ヒルトさん…?」


聞こえていたらしく、セシリアの顔が真っ赤に染まっていた。


「わ、悪い――思わず欲望が出た。――セシリア、行こうぜ?」

「え、えぇ……あ……」


自然な形でセシリアの肩に手を回し、共に別館へと向かう――背後では、何やら激しい轟音が聞こえてきたのだが、多分一夏が爆発したのだろうと思って無視した。

――セシリアが黙ったままなのが気になり、顔を見ると真っ赤な完熟したリンゴのように顔が赤くなっていた――原因は――。


「あ……わ、悪いセシリア。つい肩に手を回して――」

「い、いぇ――わ、わたくしは気にしていませんわ……あの、ヒルトさん?」

「ん?なんだ?」


肩に回した手を離すと、その手を名残惜しそうに見るセシリアだったが、こほん……と軽く咳払いをする――。


「そ、そのですね。せ、背中はサンオイルが塗れませんから、ヒルトさんにお願いしたいのですけど……よろしくて?」


そう言い終わると、指を重ねてもじもじし始めたセシリア。


「……構わないけど、セシリア。例え話してもいいか?」

「……?えぇ、構いませんわよ?」

「例え話何だがな、何かの拍子にサンオイルを塗っていた両手が、うっかり、セシリアの胸へと滑っていき、鷲掴みし、揉んだとしても怒らないか?」


「………〜〜〜〜〜っ!!」


意味を理解したのか、更に顔が真っ赤になったセシリア。

――大体はこれを言えば、やはり友達に塗ってもらうと言うので俺はこう言う――だがセシリアは――。


「……お……こり、ません…わ…。……事故…です…もの……」


少し歯切れが悪く、消え入りそうな声で怒らないと言った――。

まあ……大体そんな気がしたが、うん。

少し顔が熱くなるが、平静を装い口を開く。

「ん、じゃあ俺に任せなよセシリア?――胸は揉まないから安心しな」

「え?………はぃ……」


凄く残念そうな声で返事をしたセシリア――流石に人前でそんな行為をする勇気はないな。

……揉んでみたいが。


「さて、それじゃあセシリア、また後で合流しようぜ」

「あ――は、はいっ。それでは、また後で!」


そう返事をし、二回ほど深く頷くとセシリアは別館へと駆け足で向かっていった。


「……確か、一番奥だったな」


そう一人言を呟き、奥へと進んでいく――その途中で何やら
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