第15話
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=====後編=====
今、ヒナちゃんは私の部屋(仮)に来ていた。
「泉ー、ココに置くわね」
「う、うん」
どうしよう……ヒナちゃんが何も気がつかなければいいけど……。
荷物を置いてからヒナちゃんは、部屋を見渡し始める。
「へー、ここが泉の部屋ね……そういえば初めて入るかも」
「そ、そうだっけ?」
「そうよ。……けど、それにしても……」
ヒナちゃんはもう一度よく見渡して
「な、なに……ヒナちゃん」
も〜、そんなに周りを見ないで〜
「あまり生活感が無いんじゃない?」
「そ、そんな事無いよ!」
「そう? でも……荷物もあまり使ってなさそうだし……」
ここでは使って無いからね……
「そ、それは……」
どうしよう……どうやって誤魔化そう……
「あ! まさか!!」
「え!?」
まさか……ばれちゃった!!!
「泉……あなた……」
「ヒナちゃん……これにはその……」
「オタクだったの!!」
「……っぷぇ???」
予想もしていない答えに変な声を出してしまった。
「だってそこから人形とかいっぱい出てるわよわよ」
「いや、あれは……」
「オタクだと思われるのが恥かしいからこんなに綺麗にしてるんでしょ?」
「え!? そ、そうなんだね〜……」
なんか勝手に納得してくれた。
「でも、それならちゃんと隠しておきなさいよね」
「ご、ごめんなさい……」
本当はオタクじゃないんだけど、一応謝っておいた。
「でも……オタクだからどうのって、ただの偏見よ。実際、ナギとかも色々アニメなんか見たりしてるんだし」
「わ、分かってるよ。ヒナちゃん」
「そう? ならいいけど……」
ふぅ……これで一安心……
「ねぇ、泉がどんなものに興味あるか見ていい?」
……出来なかった。
ほっとしたと思ったらヒナちゃんがまたとんでもない事を言い出しちゃったよ〜。
「そ、それはちょっと……」
「いいじゃない。ちょっとだけよ」
そう言ってヒナちゃんは部屋の中を見始めた。
あぁ、ヒナちゃん……今度から生徒会に少しずつ出るから許して〜。
私の願いも通じずヒナちゃんは部屋をだんだん見ていく……
「おいおい! 私のコレクションに変な事してないだろうな!!」
「あ……神父さん……」
気がついたら神父さんが部屋に来て心配そうに(自分のコレクションが)ヒナちゃんのことを見ていた。
すると神父さんに気を取られてる隙に、ついにヒナちゃんが――
「あれ? ココだけ人形の置き方がなんか変なような……」
怪しいことを言い始める。
どうやら私が部屋に入りやすくするために移動した人形に気が付いたらしい。
な、なんでそんな所に気が付けるの
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