第四話 決意を込めて
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・・ジュースもう一杯飲むかい?」
藤兵衛がなのはのグラスを提げようとしたその時。
「・・・聞いてもらっていいですか?」
「ん?」
口を開いた、なのはに藤兵衛はグラスを片付けるのを止め、なのはの話を聞いた。なのはは藤兵衛に自分が魔法少女であること、そして失敗したこと、もう一人の魔法少女のことも話した。
「・・・そんなことがあったのか・・・だから隼人が・・・ジュエルシードか・・・」
「・・・・・信じて・・・・くれるんですか?」
「信じるとも・・・他でもない、なのはちゃんの言葉だからな」
藤兵衛の笑顔になのはも自然と笑顔になった。だが、その笑顔も束の間だった。
「あの子が来たら・・・あの子とも戦わなくちゃいけない」
「本当にそれだけかい?」
「え?」
「なのはちゃん。君は優しい子だ本当は戦いたくないんじゃないのか?」
「でも・・・」
「なら簡単なことじゃないか・・・君の気持ちをその子にぶつけてみればいい。悩むのはそのあとからでも遅くない。それに隼人だっている」
その時なのはが何かを感じた。前に取り逃がしたジュエルシードの鼓動だった。
「立花のおじさん!行かなきゃ!!」
「気をつけて行ってくるんだ・・・」
藤兵衛はやさしい笑みを向けてなのはを送り出した。
「あの子・・・あいつ等に似てるな」
すると一文字が入ってきた。
「オヤッさん。なのはちゃんは」
「行っちまったよ」
「いけね!」
一文字も慌ててなのはを追いかけた。
「あれは!?ジュエルシード!!」
なのはが見たのはこの前取り逃がしたジュエルシードだった。そしてそこには赤い狼がいた。
「ぐぅぅぅぅぅぅ!!!」
狼はなのはに狙いを定めるとなのはに襲い掛かった。なのはがバリアジャケットに変身しレイジングハートを構えるが赤い狼は接近型のようでなのはに向かって飛び掛った。
「きゃあ!!」
狼の牙がなのはに向いた瞬間結界が繰り広げられた。ユーノだった。
「ユーノ君!!」
「なのは!!懐に入られちゃ駄目だ!!」
距離を置こうとする、なのはだが狼は食らいついてきた。振り切れないそう思ったその時。
ブゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!
凄まじいバイクの爆音が響き、なのはと狼の間を割って入った。なのはは一文字だと思ったが違う人物だった。背中には薔薇のマーク、胸には巨大なSのマークのシャツを着た男だった。
「えい!やあ!!」
男は狼に一撃入れるとなのはを保護した。
「あなたは?」
「ご存知・・城茂よ!」
城茂と名乗った男はなのはを介抱した。
「なんでこんなところに!?」
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