魔法先生ネギま!
0355話
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『戦士の歌』
無詠唱で戦士の歌を使用し……
「はぁっ!」
そのまましゃがみ込んで目の前にある足を刈るために地を這うような回し蹴りを放つ。
その一撃を軽く後ろへと跳躍して回避するアルビレオ。
ちぃっ、子供の身体だとどうしても攻撃の射程が短くなるな。
そのまま地面を蹴ってアルビレオへと突っ込み、その顔に一撃を入れ……
「くそっ!」
顔に一撃を入れたと思ったその瞬間、手応えが全くない状態で姿が消え失せて俺の後ろへと唐突に現れる。
ともあれ顔面へと攻撃をした勢いのまま虚空瞬動を発動。背後に回られたアルビレオとの距離を取る。
「素晴らしい。反射神経、咄嗟の判断力、一撃の重み、攻撃から攻撃へ移る時の連携速度。どれも超一級品と言ってもいいでしょう。惜しむらくは実戦経験が多少足りない所ですか。……まぁ、いいでしょう。アクセル君、君には私のとっておきを……」
何やら勿体ぶって言いながらローブの裾へと手を入れる。……けど、何かしようとしてもそれを待ってやる程に俺は甘くはない。そしてここが勝負の時。
「愛、直撃」
加速の効果、戦士の歌の効果、瞬動の効果。それらが集まった一撃の速度は間違い無く今日一番と言えるものだった。その一撃はグッドマンに放った攻撃よりも速度という面では勝っていただろう。そしてその速度に乗った俺の拳はアルビレオを貫き……次の瞬間には試合会場からアルビレオの姿は消え去っていた。
『おおっとぉっ、またもやクウネル選手の姿が消えたぞ! 次は何処に出るのか!』
朝倉の放送を聞きながら、いつでも攻撃を再開出来るように態勢を整えて待つ……待つ……待つ……待つ……
その状態のまま3分程待機してみたが、アルビレオの姿が現れる様子は無い。
「……朝倉?」
このままいつまで待てばいいのか、というつもりで朝倉へと尋ねる。
『ちょっ、ちょっと待って下さい。こういう場合は……』
慌ててマイクのスイッチを切り、携帯でどこかへと連絡をしている。……まぁ、超で間違い無いだろうが。
話をする事1分程。携帯を仕舞い込んだ朝倉が再びマイクのスイッチを入れる。
『えー、クウネル選手の行方が不明の為にこの試合はアクセル選手の勝利とします!』
俺の勝利が宣言されると、客席から微妙にブーイングがされる。とは言っても、それは俺や朝倉に対してではなくアルビレオに対してだろう。
何しろ残り3試合のうちの1試合が選手の行方不明で不戦勝――一応戦ってはいるが――という形で終わったのだから。
まぁ、何故こうなったのかは大体予想が付いている。コピー体に対して直撃を使った攻撃を命中させた為に、コピー体が消滅したのだろう。この場合、本体の方にダメージがいってるのかどうかは俺
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