魔法先生ネギま!
0355話
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ヴァが持っていた鉄扇で受け止められてそのまま鉄扇をテコにして投げられた。
そこから始まったのは桜咲による必死の反撃だ。ただしその殆どをエヴァにいなされ、回避され、受け止められる。その度に投げられるのだが、さすがに神鳴流剣士と言うべきか、受け身を取る取らない以前に投げられた空中で態勢を整えて猫のように床へと着地する。
そんな戦いが始まり数分。さすがに息を切らし始めた桜咲を再度糸で絡め取ったエヴァは桜咲を顎を掴んで強制的に自分の方へと向けてその目を覗き込む。
「……なんだ?」
「さぁ、私にも分からないアル。魔法関係の技術じゃないアルか?」
俺の呟きに古菲が質問をしてくるが、首を振る。
「予想としては以前エヴァの別荘で俺やネギの記憶を覗いた時のような魔法、あるいは技術だと思うが……少なくても俺には使えないな」
「そうアルか。うーん、そうなると黙って見てるだけというのもつまらないアルな」
実際、観客席の方でも目を合わせたまま沈黙しているエヴァと桜咲の様子にざわついている。
『これは、一体どうしたのでしょう? エヴァンジェリン選手と桜咲選手が目を合わせたかと思うとそのまま動きが止まってしまったぞ』
朝倉も困惑したように実況をするが、それでも2人に動きはない。そしてそのまま30秒程が経った頃だろうか。さすがに観客席の方から徐々に野次が投げかけられ始めたその時、唐突に試合が動いた。
何と目を合わせて動きを止めていた2人を中心にして爆発のようなものが巻き起こり、その煙を突き破って桜咲がエヴァへと鋭い踏み込みで自分の間合いまで入り込むと通り抜け様に持っていたデッキブラシを一閃したのだ。
「ふっ、なかなかに面白いものを見せて貰った。今回はこの辺でギブアップとしておこう」
その一閃で倒されたエヴァがギブアップをして試合が終了する。
『エヴァンジェリン選手、ここでギブアップ宣言! 勝者、桜咲刹那選手です。それにしてもあの空白の30秒で一体何か起こったのか。あの爆発は何だったのか。非常に謎の残る一戦でした。尚、10分の休憩を挟み、いよいよ準決勝に入ります』
朝倉が桜咲の勝利を宣言し、横にいた古菲がほっと安堵の息を吐くのが見えた。
「何が起こったのかは分からないアルが、ともかく刹那が勝ったようで何よりアル」
「準決勝進出者4人のうち、3人が3-A関係者になったな」
「そうアルね。……ああ、私も腕が骨折してなかったらこの戦いに参加出来たのに……残念アル」
そんな風に話していると、ふと後ろに人の気配を感じる。
ちょっと前にも似たような事があったな、と苦笑しながら振り向く。
「アクセル……その、俺」
そこにいたのはどこか落ち込んだ様子の小太郎だった。
「長瀬はどう
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