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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
三十九話:ヘンリー王子様にお会いします
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信じて、くれるの?」
「……別に、そこまで疑ってたわけでも無いしな。奴隷とか、避けられるもんなら避けたかったけど。そのせいで人が死ぬなら、話は別だからな」
そこは完全に同意!
やらなくて済むならやりたくないよね、奴隷とか!
なんだ、いいヤツじゃん、
ヘンリー
(
中の人
)
!
「ありがとう!本当に、ありがとう!」
思わずヘンリーの手を取り、ぶんぶんと振り回して喜ぶ私。
ヘンリーが、微妙な顔をします。
……ハッ!
しまった、調子に乗ってしまった!
いくら中の人がいいヤツでも、遺伝子はヘンリーに違い無いのに!
「ご、ごめん」
今さら感漂うが、しないよりマシなので、とりあえず気付いた段階で手を離す私。
赤面とかしてないし、大丈夫だよね!
セーフ!セーーフ!!
「……一応、聞くけど。中の人……女?」
「そうですが、なにか?」
……くっ!
痛いとこ突いてきやがって!
そうだよ、どうせ女だから、こんな肝心なところで女に生まれちゃったんだよ!
くそっ、ちょっとイケメン(予備軍)だと思って!
協力は有り難いけど、負けないんだからね!
「……聞くけど。中の人……男?」
「当たり前だろ!!」
どこの世界の当たり前だよ、転生したのも転生者見るのも初めてなんだから知らないよ、そんなの。
くっ、しかしやはり男か、ただしイケメンに限る!を前世でもきっと経験してきやがったんだコイツ!
ただし、今回のそのポジションは、私がいただくことに決まってますから!
「……そろそろ、時間だ。俺は予定通り、
拐
(
さら
)
われるけど。お前はお前で、勝手にやれよ」
「おうともさ!」
「……え?そんな、キャラ?」
「おおむね」
「……まあ、いいか。じゃ、後でな」
「うん!後でね!」
ていうか、よく考えたら説得しなくても、勝手に追えば良かったんじゃね?
……まあ、いいか!
十年は一緒にいるんだから、無暗に波風立てることも無いよね!
予定とだいぶ違ったが、ひとつの山は越えたし!
こっから、気を引き締めて行こう!
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