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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
三十九話:ヘンリー王子様にお会いします
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追いかけて、私がヘンリーと一緒に奴隷やるのが、一番被害が少ないの」
「……俺は。王妃と組んで、俺の誘拐を仕組んでる。俺は、誘拐された後は、他の国に逃がしてもらえる手筈になってる」
自作自演かよ!
実行するなら、狂言では無いけど!
「……私が教えてもらった内容では、ヘンリーがそんな人生を歩めるルートは、無かった」
「……それを、俺に。信じろと?」
そうだよね。
私からすれば、『
私
(
じぶん
)
』の言ったことだから。
疑う理由は、無い。
でも、
ヘン
(
こ
)
リー
(
の
)
の中
(
ひ
)
の人
(
と
)
からすれば。
転生仲間というだけの、初対面の人間だ。
言うことを鵜呑みにするなんて、馬鹿のすることだ。
自分の計画通りに行けば、城を出て自由に暮らせるはずなのに。
私に付き合って、奴隷をやれって、言われてるってことなんだ。
そんなことは出来ないって、私は知ってるけど。
そのつもりで、説得をしないといけないんだ。
「……付き合ってもらえないと、サンタローズの村の人たちが、死にます」
「……元々、死ぬはずの、人たちだろ」
「付き合ってもらえれば、助かるの」
なんでなのか、理由は書いて無かったけど。
きっとヘンリーが
転生者
(
こう
)
だったからだと、今ならわかる。
「……それだって、ウソかもしれないだろ」
「……そうだね」
情報を出すだけじゃ、同じだ。
結局、信じられないっていう話になるんだ。
自分の、言葉で。
ちゃんと、伝えないと。
姿勢を正して、まっすぐヘンリーを見つめて、改めて言います。
「お願い。付き合ってもらっても、返せるものとか、無いけど。あなたからすれば、ただのゲームの中の、モブでも。私には、六年近く一緒にいた、大事な人たちなの。助けたいの。あなたのことも、ウソは言ってない。お願いだから、私を信じて。私に、あなたの人生を、預けて」
ドーラちゃんを演じてるときなら、瞳を潤ませて、上目遣いで、表情も作り込んで。
完全に、落としに行くところだけれども。
それで落とせるなら、泣き落としでもするけれど。
コイツには、たぶんちゃんと言わないと、伝わらない。
ヘンリーが、黙ってこちらを見つめ返します。
……ダメかな?
そういうルートが書いてあったんだから、無理ってことは、無いと思うんだけど。
私が説得の仕方を間違えて、フラグが叩き折れるということは、十分に有り得るので!
お願い!
頼むよ!
いいって、言って!
祈る思いでヘンリーから視線を逸らさずにいた私から、ヘンリーの方が視線を外し、ガシガシと頭を掻きます。
「……あー!もう!わかったよ!」
えっ!いいの!?
「……
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