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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
騎士だってたまには羽目を外したいんです。その6
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がきっかけだった。格上である恭也にかすり傷とはいえ攻撃をあてたことが気になったのだろうが、結果はこの通りだ。美由紀も剣士としてかなり成長しているが、クロエはそれを上回っている。にわかには信じがたいが、こうしてみると真実であることがはっきり分かる。

結局クロエの槍術がどの流派なのかは分からずじまいだった。ダメもとで彼の動きを海外の武術家にも送ったがめぼしい情報は無し、そしてクロエの出生も全く手がかりはなかった。
唯の勘だが、恐らくもう見つかることはないだろう。

(もしそうならクロエはずっと高町家の一員でいられる・・・などと考えるのは、少し勝手かな?)

クロエが高町家の家族となってから早一週間。クロエは少しずつではあるが、この家に慣れてきていた。







「では、これより第一回海鳴市防衛会議を開始します・・・」

給食のお時間になり、クラスメンバーの数名が机を寄せ合って話し合いを始める。議長を務めているのはクラスメートの沖浦君だ。この集まりは何の集まりかというと、この前起きた怪鳥ロプロス事件をきっかけに結成したチーム、海鳴少年自警団の集まりだ。

あの鳥の事件の後、その場にいた由良、羽岡、沖浦、そしてクロエの4人はそれぞれ何が起きたかと自分が何者かを説明しあった。その後どうやらあの石が化け物を発生させたこと、クロエはそれを封印できることが発覚し、さらに由良の目撃証言で石が一つではないことが明るみに出た。
こんな危険な事件は大人に任せた方が、という意見は羽丘さんの「鳥のお化けが出た〜って大人に説明して信じてくれると思う?」という最もな意見によって却下された。


全員での情報館で判明したことを報告すると、まず由良君は近所の家の近くの海岸に住む謎のおじさんから銃器の扱いを教えてもらい、そのおじさんから貰った銃を携帯していたのだという。
「そのおじさんいったい誰だったの?」
「知らね。元SATの隊員で現役時代は角の生えたミュータントと殺り合ったらしいぜ?嘘か本当か知らねーけどな」
その戦いで下半身を失ったらしく、現在は最新型の義足で普通に歩き回っているらしい。ちなみに武勇伝の方は彼の内縁の(幼)妻から聞いたそうな。一部では砂浜の守護者とも呼ばれているらしいが実際に呼んでいる人は見たことがないとのこと。


次は羽岡ちゃん。
お父さんが有名マジシャン、母親が元怪盗という謎家系に生まれたハイブリッドヒューマンで、マジックと怪盗の技術を合わせた全く新しいスタイルで泥棒の修行中らしい。トリを縛ったバトンがそれにあたるのだろう。
身体能力は現時点で既に忍者並みというトンデモ人間だ。
「てめぇ・・・やっぱり体育の授業、手ぇ抜いてやがったな?」
「ふーんだ!いっつもサボってる由良君に言われたくありません
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