はじまった彼との(アイツとの)りあるおにごっこ
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ろうか? 正装してスタッフに扮した警備員の配置、SPの配置等。鮫島の補助があるとは言え、会場のコーディネートを任されたている私は思考を巡らせて確認する。
よし、漏れはないわね。
私が現実に戻ってくると同時にメイクが終わった事を確認。最後に全身を確認してスタッフの女性に礼を言って私は部屋を出た。
「行きますよ鮫島」
「畏まりましたアリサお嬢様。旦那様は既にヘリポートでお待ちです」
「わかりました」
鮫島を伴い歩き出す。擦れ違うスタッフやグループの人間は私の姿を見て小さく一礼。、道を譲ってくれる。そんな彼らに向かって労いてと激励の言葉を送り、六道家がいらっしゃるヘリポートへと足を踏み入れた。
「間に合ったなアリサ」
吹く風に目を細めて、当然です、と父に向かって胸を張る。上空を見上げればそこには一機の白い、ブランドメーカーのロゴを入れたヘリコプターがゆっくりと降下してきていた。
アレにこの度一番のお客様である六道家の方々が乗っているのだ。
大丈夫。私なら大丈夫・・・。
目の前にヘリが降りる直前にドレスの裾を摘まんで深く礼をする。
今の私を見たら彼なら大爆笑をするでしょうね
不意に夢を思い出して小さく笑おうとしたが笑みを浮かべる事が出来なかった。いや、表情は笑っているだが心は笑っていない。そういえばもう5年は笑っていない。親友達と一緒にいても笑えない。今頃彼はどうしているだろう。
行方も連絡先も知らないまま別れてそれ以来会っていない。
探しても見つからない。
尻尾も捕まらない。
足跡もない。
本当に何処にいったのだろうか。
アイツは彼はあの人は・・・
私を置いて
「本日はようこそいらしゃいました。以前お会いしたのは2ヶ月前でしたかな六道代表」
「お久しぶりですバニングスさん。今日は息子をつれて来ました。先月日本支部長に就任しましてまだ14で若いですが親の贔屓を抜いても采配の腕は確かです。何卒よろしくお願いします」
「はじめまして。六道財閥、日本支部代表に就任しました六道六花です」
「これはご丁寧に。デビット・バニングスです」
「バニングスさん。そちらのお嬢様はもしかして」
「ハイ、私の娘です。アリサ挨拶を」
「御初に御目に掛かります。アリサ・バニングスと申します。以後お見知り置き−−−」
頭を下げた状態から頭を持ち上げて挨拶するだがそれは私が目の前の男の子を視界に入れると同時に止まる。
「「・・・・・・」」
互いに支線が合う。
「「・・・!?」」
少しの間を置いて互いの瞳孔が開かれるのを確認
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