暁 〜小説投稿サイト〜
ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第14話 「必ず……また会える」
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かならず…だ…』
ジャックもまた。
アカーシャを見つめた。
それは、 いつもと変わらい笑顔だった。
最後には示し合わせたわけじゃない。
ただ、自然に……極自然に……。
『「必ず……また 会える!」』
2人の声は重なり合っていた。
『今度は約束を破らない……今度は今以上に頑張る……絶対…会いに行くから……。』
「う…うん…!まってる…ずっと…ずっと…まってる!」
ジャックは、堅くそう誓った。
アカーシャも頷いた。
彼のことを……信じたんだ。
そして。
ジャックの体が消えて逝く。
頭部の半分ほどが消えかかる所で……。
『じゃあ ≪またな≫、≪また≫会おう…。 俺の…大切な…最高の仲間たち…。』
さよならは…いわない…
だから、またな… ≪またな≫なんだ…
ずっと会えない…何てことはないんだ。
皆と約束した。
絶対に…帰ってくる……
この故郷に……。
そして……ジャックの体の全ては………。
頭部も金色の霧に包まれる。
それは…星のように鮮やかで…
それは…太陽のように暖かく…
天使のように…天へと去っていく……。
闇に奪われるのではなく。
まるで使命を果たして天へと帰って逝くかのように……。
最後の霧。
金色の一粒も空へと去っていった。
この日の夕刻。
この世界を救った。
≪ジャック・ブロウは背後の暁の空へと消えさって言った。≫
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