暁 〜小説投稿サイト〜
Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#13 漆黒の翼を追いかけて
[4/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
。……まあ、それはともかく タルタロスを緊急停止! そして、同時に譜術障壁起動!」
ジェイドも当然、彼が記憶傷害だと言う事は知っているし、勉強をして知識を得た、と言うのは、アニスとイオン達の会話から知っているのだ。そう言ったのだ。
……こんな騒ぎの中で、冷静にそう考えられてたのは流石だ、と思える。
ジェイドの命令ですぐさま船員謙兵士達は行動と作業を開始した。譜術障壁の起動、そして緊急停止機構の準備を同時に。
「了解! タルタロス緊急停止! 譜術障壁起動!! 敵の譜術、確認! 橋が爆発します!」
そして、その言葉通り、橋で大爆発が起きていた。大爆発による炎上。……黒煙も空に立ち上り、あの大きな橋は、無残にも崩れ落ちてしまった。もう、あちら側には、この橋を使っては行けないだろう。大陸を繋ぐ為の其々の支柱、海底に埋め込んでいる橋の支柱だけを残し、殆どが沈んでいる。
……あんな大爆発が起きたというのにジェイドは淡白にこなしていた。次の指示をしていたから。
「はぁ……… これが軍人、ですか……如何なる時にも
冷静
(
クール
)
に。……凄いですね……」
アルは、ジェイドを見て、現状を直ぐに把握し指示を出すその手腕。そして冷静に見極めて最善を、いや、最適な行動を取る。……その他色々見て、思わず声に出していた。自分は、取り乱してしまう事しか出来ないから。
そんなアルを見たアニスはアルの脇腹を肘でつつくと。
「アル〜? 大佐はねー、ちょーっと他の人と違うからさ?あんま 褒めても意味無いと思うよー!」
そうアニスが、少し意地悪そうな顔をしながら笑いそう言う。さっきも似たような事を言っていたけど……。
「え……と、そうなんだ……」
アルがアニスに訊いている最中。
「いやぁ アニスには言われたくありませんねー」
「ふふふ……。」
ジェイドがすかさず反論しており、そしてその言葉に、イオンも笑っていた。どうやら、それも嘘じゃなさそうだ。アニスも、それなりに色んな意味で凄い人だと言う事。
「えー なんでー! イオン様も笑い過ぎですよぉ!」
言われたり、笑われたりしてアニスはムキになりながら、言うけれど、何度いってもただ、笑い声がするだけだった。
「あ、ははは………」
アルもついつい、つられて苦笑いをしてしまっていた。
《ジェイド》と《アニス》
この2人は、直ぐには掴みにくい性格の様だ。そして、アニスの方は何だか裏表が激しそうだ。
それが、この時のアルの正直な感想だった。
「いやしかし。また 逃がしてしまいましたね……。 おまけに陸路でキムラスカへ行くのは難しくなりました……。 まあ、とりあえず ひとまず撤退しましょう」
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ