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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第34話 「わ…わわわわわん!!!! きゃぃいん!!」
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中で叫んでる!!!こいつからは逃げなきゃならねえ!!!何があっても絶対に一秒でも早く!!足!!!足!!!動け!!!動けェェェェェ!!!!)
注:ワンちゃんの心の中です。
この犬は… ワンちゃんは都会に生まれてから、恐れるものなど何もなかった、
都会のはみ出しもの達……野犬の群れなど物ともしない。
そして、何よりつい先日…自分より大きな人間をも撃退した
もう、この世に恐れるものなど何もない!
≪俺こそが王なのだ!!≫
そう思っていたんだ。
だが……。
今日この瞬間に見たもの…
それは、今まで見たこともない。
昨日見た人間とは比べ物にもならない……。
≪
怪物
(
ばけもん
)
の人間だ≫
「撫でてやろう…」
(頭を……潰される…ッッ!!)
注A:くどいですがワンちゃんの心の中です!
「ぎゅっとしてやろう…」
(胴体を…ちぎられる…)
注B:しつこいですがワンちゃんの心の中です!!
「一緒に遊んでやろう…」
(……ッ……ッ……ッッ!)
注C:ワンちゃんの沈黙です!!
「だから さあ!! 私に貴様を触らせろ!!!」
(殺される!!!!!!!)
注D:ほんとにしつこいd『しつこすぎるわ!!!』
はい………。 苦笑
とまあ 置いといて…
やっとの事で立ち上がり、脚を動かす事ができたワンちゃんは決死の表情でその場を
脱出
(
エスケープ
)
していた!!
side out
まさに名に恥じぬ「
俊敏
(
ポルゾイ
)
」さで…駆け出す!!
「え?オレ??」
善吉の後ろへ逃げ込みがたがたと震えているワンちゃん…
「これは… 更に〜更に〜パワーアップしてない…?あのときより…」
劉一は、震えている犬を見ながらそう呟く…
「え〜〜っと…? これ どーゆーコト??」
流石の不知火も驚いているようだ…
それはそうだろう。
「だからさ めだかちゃんは大好きなんだけど… 動物はそうはいかないみたいなんだよ。」
劉一がそう説明。
昔言ってたんだめだかちゃんの≪お姉さん≫が。
そう、圧倒的な力の前には…動物はひれ伏すのみだから…
後で聞いたんだけど…
昔の動物園を皮切りに…
1年生で飼育係を任されたときは…当然でてきてくれなくて…
それは魚類も同じ
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