旧校舎のディアボロス
第01話
[4/5]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ない制服を着た黒髪の女子がいた。
「あの!」
「あ、あぁ。ゴメン、俺に何か用?」
「はい。少し時間いいですか?」
どうやら彼女はイッセーに用事があるようだ。
「イッセー。先に行ってる」
「ああ」
そのまま俺は道を進む。
彼女はイッセーにどんな用があるのだろうか。またイッセーが何かをやらかしその被害者か?いや、それは無いか。イッセーは彼女と初対面のようだし。すると彼女は被害者とイッセーの仲介を頼まれた子だろうか。だが、険悪な雰囲気はなかった。
・・・ダメだ。イッセーが揉め事を起こした考えしか思い浮かばない。友人なのだから別の考えをするべきなのだろうが、基本イッセーと女性の接点がマイナス方向にしかないのが原因だろう。
考えても分からないため別の事を考える。
そういえば、さっきの子からグレモリー先輩達と似たオーラを感じた。似ているだけで同じではなかったが。彼女も有名人気質なのだろうか。
そんなことを考えているとイッセーが走ってきた。
・・・気持ち悪い笑顔を顔に張り付けて。
「朔夜!聞いてくれ!俺に彼女が出来た!!!」
「・・・は?」
あまりにも予想外な言葉に俺は思考を停止させてしまった。
「だから彼女だって!さっきの子、天野 夕麻ちゃんって言うんだけど、夕麻ちゃんが俺の彼女になったんだ!」
「・・・罰ゲームとかじゃなくて?」
「違う!」
「・・・ドッキリとかじゃなくて?」
「違う!!」
「・・・実は男の娘とかじゃなくて?」
「あんなにかわいい子が男なわけあるか!!」
「マジか・・・」
「そんなにありえないか!!」
「普段を考えるとな」
「う・・・そりゃ俺だって同じように疑ったがマジだ」
まさかイッセーに告白するとは、ずいぶんと変わり者が居たものだ。いや、他校の生徒のようだから一目惚れなのだろうか?
さすがにこれ以上いうのは彼女にも、イッセーにも悪いな。
「そうか。友人としておめでとう、と言っておく。大切にしろよ?」
「もちろんだ!くぅ〜。これで俺もリア充の仲間入りだ!!」
騒がしい奴だ。それだけ嬉しいのだろうな。これをきっかけに言動に自重を持ってもらいたいところだ。
◇◆◇
夜、自宅に帰った俺は夕食を済ませ自宅にある一室に居る。
ここは明らかに普通じゃない部屋だ。壁には様々な文字が書かれており床には魔法陣が描かれている。
部屋に入った俺は左手に持っていた杖を振るい明かりをつける。これも普通では有りえないことだろう。
ここからは学生望月 朔夜ではなく魔法使い望月 朔夜の時間だ。
体の中にある力を感じながら杖に意識を向け呪文を唱える。すると目の前にあるコップに水が貯まった。
続けて別の呪文を唱えると今度はコ
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ