旧校舎のディアボロス
第01話
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りだ!!」
「そうだぞ!それに同じ場所にいて覗こうとしていたイッセーが無傷とはどうことだ!」
「覗きなんてやってるお前らが悪い。それに別にイッセーは無傷じゃない。俺から拳骨をお見舞いしておいた。まぁ、実行犯と未遂者の差だ」
「というかお前ら。俺を身代りにする気だった・・・な・・・」
「ん?どうしたイッセー」
イッセーが旧校舎を見上げながら固まったので俺たちも同じように旧校舎の窓を見上げる。
そこには赤い人影が居た。
「綺麗な赤髪だな・・・」
「三年のリアス・グレモリー。99、58、90。オカルト研究部部長。駒王学園が誇る2大お姉さまの一角だ」
元浜がメガネとつまみながら解説をしているが見とれているイッセーは聞こえていないだろう。
グレモリー先輩もこちらを見ていたようだがすぐに窓から離れていった。
どうやらイッセーたちはグレモリー先輩を話題に会話をしているようだが、俺はずっと先輩が居た窓を見ていた。
駒王学園に通う生徒の中に変わったオーラのようなものを放つ生徒がおり、グレモリー先輩もその一人だ。
まぁ、放っている生徒の殆どが学内じゃ有名な生徒だから、有名人が放つ魅力を感じているだけだろう。
そう自己完結し、イッセーたちの会話に入っていった。
◇◆◇
夕方となり俺はイッセーとともに下校をする。松田と元浜は方向が違うためすぐに別れた。
何気ない会話をしているとイッセーが暗い表情をする。
「はぁ・・・にしても、これが灰色な青春というものなのか。このまま俺の学園生活は何も縁のないまま終わってしまうのか・・・」
「それはお前の自業自得だろう。あれだけ煩悩、性欲を振りまいていれば嫌われる」
まっとうな女子ならあれだけの言動をしている奴に近づこうとは思わない。
まぁ、性欲に忠実な部分を除けばこいつはかなりいいやつなので言動を改めれば彼女の一人くらいはできるかもしれない。言動を改めたイッセーなんて想像もできないが。
「お前はいいよな。成績は学年トップで結構女子からの人気も高いじゃないか」
確かに俺は勉強はできるし、女子からの受けは悪くない。だが
「成績はともかく女子からの受けが悪くないのは主にお前らの説教をやっているからだろうな」
そういう理由だ。こいつらが色々問題を起こすたびに俺が仲裁やら成敗やらをしている。おかげで生徒のみならず教職員からも説教や注意を頼まれる始末だ。
「う・・・ってこれじゃ俺たちが主人公の引き立て役みたいじゃないか!」
「よくわからんが、そう思うのなら言動を改めてくれ。せめて学校でエロ本を広げない程度には」
そんな会話を続けていると
「あ、あの。駒王学園の兵藤一誠君、ですよね?」
声をかけられた。
声のする方を見ると見たことの
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