第0章 転生世界のチャイルドドラゴン
第3話 龍王との出会い
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。男が龍通力を使って編み出した闘技を伝授してもらったのじゃ!」
得意そうに胸を張るリンドブルム。ってか、ドラゴンが弟子入りって……。
『はあ。本当に物好きな奴だな。修行オタクめ』
ドライグも呆れていた。ホント、修行オタクなドラゴンだよな。
「かっかっかっ。ところで龍夜よ、話は変わるが」
と、急にリンドブルムは真面目な顔をして俺を見た。
「…はい?何ですか?」
「お主…わしの弟子になる気はないか?」
…え?で、弟子?
突然のリンドブルムの言葉に俺の思考は数秒間フリーズした。その後―――
「え、えええぇぇぇえええええッッッ!!?で、弟子ぃっ!?お、俺が!?あんたの!?」
俺は絶叫し自分を指さしてそれからリンドブルムを指した。
「うむ」
しっかりと頷くリンドブルムに俺は開いた口が塞がらなくなっていた。
ちょ、ちょっとまて。ちょっとまてぇ!!なんで俺いきなり弟子入りを訊ねられてんの!?しかもこんなメチャクチャ強そうなドラゴンから!!なんなんだこれ?なんなんだよこの状況!?さっきからもう分けが分からないんですけど!!ちょっと誰か説明して!!
「どうじゃ?」
首を傾げながら再度訊ねるリンドブルム。
「い、いや、如何と訊かれても。そもそも何故俺を弟子に?」
そうだ。何故いきなり出会ったばかりの俺を弟子にしたがるのか。そこが気になった。するとリンドブルムは腕組みをして唸る。
「む?お主を弟子にしたがる理由か?う〜む、そうじゃのう。しいて言うならば……もう一度見たいからかもしれんのう」
ふいにリンドブルムは遠い目をする。
「見たい?…何を?」
「あの男が生み出した闘技。『煌龍真闘技』。その真なる姿をじゃ。わしはあ奴からその闘技を教わりはしたが、龍通力を持たぬわしでは、やはりあの男と同じような真似はできんかった。じゃがしかし、お主なら、あの男と同じ龍通力を持つお主ならば、真なる『煌龍真闘技』をもう一度わしに見せてくれるやもしれぬと…そう思ったのじゃ。ふふっ、まあ詰まるところ、全てわしの我儘じゃよ」
そう言いつつ、自嘲の笑みを浮かべるリンドブルム。俺は何も言わず黙ってそれを見ていた。
「あの男と同じ力をもっているというだけで、なんの関わりもないお主をわしの身勝手に巻き込もうなど、許せれることではないと思っている。じゃがそれでも、それでもわしは…どうしても諦めきれぬのじゃよ。あの華麗にして苛烈なる闘法。天を穿ち、大地を両断する絶技。幾多もの|兵《つわも
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