第0章 転生世界のチャイルドドラゴン
第3話 龍王との出会い
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に苦笑交じりで謙遜するリンドブルム。―――ってか、
「……?修行好き?」
『ああ。こいつはちょっとした変り種でな。自分の力を修行や鍛錬によって高めたドラゴンなんだ』
……へえ、そんなドラゴンもいるのかぁ。感心しながら俺はリンドブルムの巨体を見上げた。
『まあ俺の知る限り、修行で自身を高めようとする物好きなドラゴンなどこいつぐらいのものだがな』
「かっかっかっ。まあ確かに少数派であることは否めんな」
巨大な口を開けて愉快そうに笑うリンドブルム。なんだかいい人そうだな。ドラゴンだけど…。
『ところでリンドブルム。お前さっき相棒の力を珍しいと言っていたが、あれはどういう意味だ?』
ああ、そうだそうだ。このドラゴンさんさっきそんなこと言ってたな。俺の力が珍しいって。
「む?ああ、そうじゃったな。なに実はな、昔あったことがあるんじゃ。お主と同じ力を持っていた者にの」
な、なんだって!?リンドブルムの言葉に俺は心底驚いた。俺と同じ力を持つ人にあったことがある。確かにリンドブルムはそう言った。
『そ、それは本当か!?リンドブルム!』
ドライグも驚いている様子だ。
「ああ。本当じゃとも。誓って嘘ではない」
首肯するリンドブルム。その真剣な表情からは嘘をいっているような感じはしない。…ってことは……本当の本当に?
「あ、あの…リンドブルム…さん?その話、詳しく聞かせてもらえませんか?」
「うむ。聞きたいというならば、話してやろう」
俺の要求を快く聞き入れてくれたリンドブルムはつらつらと話し始める。
「あれはそう、もう200年くらい前じゃったかのう?わしは一人の男と出会った。その男は魔力ともオーラとも違う不可思議な光を身に纏い絶大なまでの力を振るっておった。その力はたった一人で万の大軍を圧倒するほどじゃった」
たった一人で万の大軍を圧倒って……。やっぱりその人が使っていたのは―――
「実はその男も神器の使い手での。龍夜よ、お主と同じドラゴンの力を宿した神器じゃった」
俺と同じ力を持ってて、その上俺と同じドラゴンの神器の持ち主だったって!?
「じゃがその力のことについては、男も詳しくは分かっておらんかったようじゃ。ただ男はその力のことをこう呼んでいた。―――『龍通力』と」
「『龍通力』」
俺はリンドブルムから教えられた力の名前を口にする。龍に通じる力か。なるほど、もしかしたらその通りなのかもしれないな。
「それでその男の力に興味を持ったわしは、男に弟子入りを志願しての
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