第0章 転生世界のチャイルドドラゴン
第3話 龍王との出会い
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………
……
…………うん。結論から言おう。
岩が粉々になった。
…ってちょっとまてぇぇぇぇえええええッッッ!!!
「おいぃぃいいいい!!なんだよこれ!なんだよこれぇっ!?なんでパンチ一発でこんな大岩が木っ端微塵になってんだよ!え?これ俺がやったの?俺がやったのマジで!?いやいやいや、嘘だろ夢だろ冗談だろ!?どう考えたってありねぇだろいくらなんでもぉっ!!」
『あ、相棒っ!落ち着け、冷静になれ!深呼吸だ、深呼吸!!』
ドライグの声で深呼吸をし、若干の冷静さを取り戻した俺だが頭の中は未だに混乱状態だった。俺は自分が粉微塵に破壊した大岩があった場所を見つめてプルプルと震えた。
ヤバい、ヤバい、これはヤバい!いくらなんでもヤバすぎる!!まさかここまでとんでもない力だったとは思わなかった。
どうする?これは軽率に使っていい代物じゃない。いや、それ以前にこんな馬鹿げた力、俺に制御できるのか?
ああ駄目だ。そう思ったらいきなり怖くなってきた。体が震えてくる。
『…相棒、大丈夫か?気をしっかり持て』
俺を気遣うドライグの声。俺とドライグは一心同体だ。俺が感じている恐怖をこいつも感じているんだろう。
「…ああ。大丈夫だ。ありがとなドライグ」
ドライグのお陰で恐怖感がいくらか和らいだ。そうだ、ビビってる場合じゃない。この力を制御する方法を考えるんだ。でも、一体どうすれば……
「ほう、これは随分と珍しいものに出会うたものじゃ」
―――ッ!?
俺が思考を巡らせているとそこに後ろから第三者の声が聞こえてきた。後ろを向いてみるとそこには一人の人物が木に寄りかかりながらこちらを見ていた。
中国の服…長袍といったかな?それに編笠を頭に付けていた。何というか、少し怪しげな感じだ。というかこの人いつからそこにいたんだ?まったく気配を感じなかった。
「あの…あなたは?」
「おお、これはすまん。何やら懐かしいドラゴンの波動を感じたもので見に来たのじゃが、そうか、やはりお主だったか……ドライグよ」
―――ッ!?今この人、ドライグの名前を!?
「その赤い双角。それは紛れもなく神滅具の一つ。赤龍帝の双角。なるほど、お主が今代の赤龍帝というわけか。ふふふ、なんとも可愛らしい『赤き龍の帝王』じゃのう」
そう言ってその人は頭に被っていた編笠を外して顔を見せた。歳は多分二十代後半。長い灰色の髪を三つ編みにした整った顔立ちの男性だった。
「あんた…何者
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