燿を賭けてのトライアスロンA
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視界一面の溶岩。プロミネンスも多数発生している。そして、空には宇宙が広がって居るが……ここってアレですよね?
『熱量が凄まじいな。体外温度は8000万度を突破している』
『熱い?』
「いや、平気だが……」
並走している燿を盗み見ると、あちらは周りにフィールドみたいなのを形成して飛んでいる。
『あれは恐らくガルーダの恩恵だろうな』
「魔王のギフトか。そりゃ、こんな所でも平気だろうな」
しかし、こんな所でペストは出せないな。
『ええと、現在……御二人様が爆走中でございますが、こんな所……普通に通れるんですか? ここって、太陽ですよね?』
『うむ。わしが保有しておる太陽の1つじゃな。もちろん、仕掛けもあるがな』
「竜かな?」
「さあ?」
燿から飛んできた溶岩を巻き込んだ強風を弾き飛ばし、蛇腹剣……ヒートロッドを燿に放つが、回避されてしまう。こちらの攻撃は太陽の一部を裂いたが。
「むむ、出力では負けるか……なら、手数で勝負」
「にゃろっ! どんんどう撃ってやる!」
お互いに攻撃をしあいながら進んでいく。すると、土地が見えた。
「あそこが次のゴールか!!」
「負け無いっ!!」
加速して進んでいくと、そこには人影が2つと大きな人型の物体があった。
「「「「え?」」」」
俺達は驚きの声を上げる。それは相手も同じだった。
『言ったであろう、太陽だと』
『はい、一周しちゃいましたね〜〜』
「「……」」
つまり球体……次のステージへは別。さて、どうするか……宇宙を見るが星だけ。しかし、目立った物は無い。この乗り物だって、せいぜい、溶岩などを完全に防ぐ程度で、宇宙には乗り出せない。広大な面責を持つ太陽を全て調べるとか、運が作用するような事をこれにするか?
答えは否だ。ならば、それは見つけやすくて移動しない物……与えられた乗り物から判断して……まさか?
「くそっ、やっと着いたっ!!」
「はぁはぁ……」
どうやら、転生者が2人、ボロボロになりながらもやって来たようだ。いや、もう1人居る。匙が何とかたどり着いて……いや、力に溢れている。まさか、モンスター共から吸収したのか。転生者を盾にして。これはまずい。
「ご主人様は速く進んでください。それと、これを持って行ってください」
一つの槍を受け取った。
「燿もよ!」
「わかった」「うん」
俺は取りあえず適当に進む。燿も離れた。全員が視界から消えた所で、俺は考えた事を試す。
「オーフィス、ドライグ、全開でフィールドを形成してくれ」
『了解した』
『任せる』
そして、俺はそのまま溶岩の……太陽の
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