常盤台中学襲撃事件
Trick35_信乃にーちゃんは何してるのよ!
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急いで教室に入り、窓から門を見る。
そこにはトラックがグラウンドを横切って自分たちがいる校舎の入り口に前に
後輪を滑らせながら到着した瞬間だった。
そして校門の方から走ってトラックに向かい警備員。
ズガガガガガガガ!!!
だが、荷台から降りた男の銃撃を受けてすぐに建物の影に警備員は隠れた。
「な、なによこれ?」
目の前の光景に御坂は戸惑っていた。
戦いがあるから覚悟をしていた、つもりだった。
前に襲ってきた男は、拳銃で白井を撃ち殺そうとした事以外は正々堂々と
戦いを挑んでいた。ように一応は見えた。御坂は少なからずそう認識していた。
だから今回は、前よりも強い奴が複数人で向かってくる。そう思っていた。
しかし、これは明らかに戦闘、いや戦争と思えるほどの手際の良さ。
躊躇いなく人を“壊せる”兵器を自分たちの学校で吠えさせる。
御坂を含めて、窓際にいた生徒全員が固まってみているだけだった。
時間にして1分も満たない、御坂が停止していたのは短い。
それでも軍隊の制圧行動には1分で十分だった。
なにより、御坂が我を取り戻したのは自分からではなく、廊下から聞こえる
重苦しい足音を聞いてからだった。
「動くな!!」
「「「キャーーーー!!!」」」
教室に入ってきたのはトラックから降りてきたであろう男2人。
いや、男であるかの確証はない。彼らは駆動鎧を装着していた。
全身装甲で装着者の肌は一切見えない。顔も隠れていてどのような表情かすらも
わからない。
「なんなのよ! あんたたち!!」
停止から戻った御坂はすぐに電撃を飛ばして男たちを攻撃する。
直撃、2人はその場で倒れ伏す。
それが御坂が予想していた結果だった。
直撃まではいい。だが、直撃しても男たちは倒れることはなく、
銃を持っていない左腕を前に防御するように出して立っていた。
「効いてない!?」
「びっくりさせやがって・・・・・こちらは常盤台に攻め込んできてんだ。
対策はしてあるぜ、≪常盤台の超電磁砲≫様よ」
「っ!?」
男たちが装着している駆動鎧には防電仕様になっていたために
御坂の電撃は通用しなかった。
「この前の筋肉男といい、なんで電撃対策ばっかり!」
「当然だろう」
ゆっくりと御坂に近付いてくる。それを防ぐために電撃を飛ばすが結果は出なかった。
困惑から首へと伸ばされる手に反応が遅れ、易々と捕まってしまう。
「くるしっ! 離し・・なさい・・・!」
「離せと言われて離すバカがいるかよ。一番やっかいなお前を黙らせれば
後の仕事は楽になる。安心しろ、
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