常盤台中学襲撃事件
Trick35_信乃にーちゃんは何してるのよ!
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する。
(あれ? 位置外さんからメールだわ)
一応優等生で優秀性の御坂は、普段であれば送り主を確認しただけで
携帯電話をしまっていただろう。
だが、メールの主は位置外 水。≪小烏丸≫関係で緊急な用事かもしれないと思い、
メールの内容を確認する。
そして御坂の考えは当たっていた。
(!? 不審者が来るから時間稼ぎしろって!? 冗談じゃないわ! 私が倒す!
でも、その前に先生に知らせて皆の避難をさせないと!)
「あ、あの、先生」
携帯電話を仕舞い、授業妨害に少し躊躇しながらも手を挙げて中断させる。
「どうしたんですか? 御坂さん」
「ちょっと先生に相談したいことが!」
「今は授業中ですよ。後にしてください」
「ですが、ほんの少しでいいんです! 廊下に来てください!」
教師の返事を待たずに、走るようにして外に出た。
御坂の行動に教室がざわつく中、教師は仕方ないように廊下に出た。
「それでどうしたんです?」
「すみません。実は緊急の用事が出来たんです!」
声をひそませて言っているが、それでも御坂からは焦りを感じさせた。
「そうですか。しかし授業を抜けることを許可すると思っているんですか?」
御坂が言っていることを冗談半分で(もしくは完全に冗談として)受け取り、軽く返す。
「本当ですよ! それにもしかしたら生徒を緊急避難させないといけないかも
しれません!」
「・・・それはどういうことです?」
「この前、常盤台に侵入してきた男たちがいたじゃないですか?
また襲ってきたときのための警備員と知り合いなんです!
その人から連絡があって!」
「なるほど、事情は分かりました。ですが念には念を入れて今から確認をとってみます。
全生徒の授業を止めて間違いでした、では済みませんからね」
「でも! 生徒に被害が出てからじゃ!」
「御坂さん。あなたは優秀な生徒で我々教師も信頼はしています。
しかし、これほどの事ですとすぐには信じられませんし、警備員に連絡すれば
すぐにわかることです。
御坂さんは教室に戻って待っていてください。避難が必要な場合はあなたも一緒です」
「私は助けに行かないといけないんです!」
「あなたはもう・・・」
ガッシャン!!!
何か、鉄が折れ曲がったような音が響いた。
外を見ずに話しあっていた2人には分からなかったが、それはトラックが門を
突き破る音だった。
「今の音は?」
「まさか!?」
疑問に思ったのは教師、しかしメールで敵の来訪を知らされていた御坂には
音の原因が不明にしても、それが強襲のものであると判断した。
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