常盤台中学襲撃事件
Trick35_信乃にーちゃんは何してるのよ!
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したので仕事の方はここまでで結構ですよ。
配達先も、ここのゲートとなっているので都市内部まで運ばなくても大丈夫です」
「そりゃ良かった。このままだったら俺は暇すぎて眠ってたな。
それじゃ少年、君の師匠によろしく言っといてくれ。今後もご贔屓に頼むって」
「わかりました。“修理の”師匠にもよろしく言っておきます。
本当にありがとうございました」
持ってきた材料を必要とする修理員によろしくではなく、
信乃の修理の師匠(?)マリオにお願いしているので、表面上は快く了解した。
運び人も帰り、検査が終わるまで待合室でのんびりとしていた信乃に
電話が掛かってきた。
着信は位置外水。
「もし『S地区内倉庫に複数の平民が集合。要注意人物として・・・
訂正。“武装した”愚民が複数、軍用トラックに乗り込んで倉庫を出発。
進行方向上にある施設で該当するのは常盤台中学校。ただちに敵襲に備えろ』
!? 了解!!」
すでに待合室から出て、人目の少ない近くの路地に走り始めていた。
「つーちゃ、いや、位置外 水、話したいことがある」
スピーカー越し、または機械を操作している彼女は≪蒼モード≫になっていることを
信乃は知っていた。だからフルネームに言い直した。
『なんだ?』
話をしながらも人目が無いことを確認し、背中に隠し持っていたA・Tケースから
中身を取り出して足に装着する。
「常盤台にいる、“表向き”の警備員にも連絡を。
出来れば御坂さんと白井さんにも連絡を入れてください。
もちろん、戦いになっても無理をせずに時間稼ぎに専念するように
きつく言ってください。彼女たちだって守る対象です。
本当であれば戦わせたくないんですが、背は腹に変えられません。
私が常盤台から離れてしまったばかりに・・・」
『分かった、連絡を入れる。お前は特に早めに戻ってこい』
ブツッ プープープー
一方的に電話を切られたが、今の彼女の態度からは普通の行動だった。
なんせ佐天が言っていた通り、高飛車な人と表現もできる≪蒼モード≫なのだ。
常盤台中学校が襲われて、裏では≪小烏丸≫が作られたが、もちろん表向きにも
何も行動しなかったわけではない。
女子校のため警備員(ほとんど男のため)は配備していなかった。
だが、発生した問題が今までにないこと。生徒の命を優先して
常盤台中学理事長が自己判断で学園統括理事会に申請し、常時3人の
防弾チョッキ、警棒、ゴム弾装填銃を装備した警備員を配備することになった。
正直に言えば、警備員は時間稼ぎにしかならないと信乃達は思っている。
さらに本音を言
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