暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
常盤台中学襲撃事件
Trick35_信乃にーちゃんは何してるのよ!
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
したので仕事の方はここまでで結構ですよ。
 配達先も、ここのゲートとなっているので都市内部まで運ばなくても大丈夫です」

「そりゃ良かった。このままだったら俺は暇すぎて眠ってたな。
 それじゃ少年、君の師匠によろしく言っといてくれ。今後もご贔屓に頼むって」

「わかりました。“修理の”師匠にもよろしく言っておきます。
 本当にありがとうございました」

持ってきた材料を必要とする修理員によろしくではなく、
信乃の修理の師匠(?)マリオにお願いしているので、表面上は快く了解した。





運び人も帰り、検査が終わるまで待合室でのんびりとしていた信乃に
電話が掛かってきた。

着信は位置外水。

「もし『S地区内倉庫に複数の平民(にんげん)が集合。要注意人物として・・・

 訂正。“武装した”愚民(にんげん)が複数、軍用トラックに乗り込んで倉庫を出発。
 進行方向上にある施設で該当するのは常盤台中学校。ただちに敵襲に備えろ』

 !? 了解!!」

すでに待合室から出て、人目の少ない近くの路地に走り始めていた。

「つーちゃ、いや、位置外 水、話したいことがある」

スピーカー越し、または機械を操作している彼女は≪(あお)モード≫になっていることを
信乃は知っていた。だからフルネームに言い直した。

『なんだ?』

話をしながらも人目が無いことを確認し、背中に隠し持っていたA・Tケースから
中身を取り出して足に装着する。

「常盤台にいる、“表向き”の警備員にも連絡を。
 出来れば御坂さんと白井さんにも連絡を入れてください。

 もちろん、戦いになっても無理をせずに時間稼ぎに専念するように
 きつく言ってください。彼女たちだって守る対象です。

 本当であれば戦わせたくないんですが、背は腹に変えられません。
 私が常盤台から離れてしまったばかりに・・・」

『分かった、連絡を入れる。お前は特に早めに戻ってこい』

 ブツッ   プープープー

一方的に電話を切られたが、今の彼女の態度からは普通の行動だった。
なんせ佐天が言っていた通り、高飛車な人と表現もできる≪蒼モード≫なのだ。

常盤台中学校が襲われて、裏では≪小烏丸≫が作られたが、もちろん表向きにも
何も行動しなかったわけではない。

女子校のため警備員(ほとんど男のため)は配備していなかった。

だが、発生した問題が今までにないこと。生徒の命を優先して
常盤台中学理事長が自己判断で学園統括理事会に申請し、常時3人の
防弾チョッキ、警棒、ゴム弾装填銃を装備した警備員を配備することになった。

正直に言えば、警備員は時間稼ぎにしかならないと信乃達は思っている。
さらに本音を言
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ