暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
常盤台中学襲撃事件
Trick35_信乃にーちゃんは何してるのよ!
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無い話し方だった。

キーボードを叩き、同時に3人の携帯電話に連絡を入れる。

「S地区内倉庫に複数の平民(にんげん)が集合。要注意人物として・・・

 訂正。“武装した”愚民(にんげん)が複数、軍用トラックに乗り込んで倉庫を出発。
 進行方向上にある施設で該当するのは常盤台中学校。ただちに敵襲に備えろ」

『『『!? 了解!!』』』

「移動後に連絡をしろ。新たな命令を与えてやる」

『つーちゃ、いや、位置外 水、話したいことがある』

「なんだ? ・・・・・分かった、連絡を入れる。
 お前は特に早めに戻ってこい」

連絡後、ディスプレイ上の画面が目まぐるしく変わっていったが、
位置外本人としては何事もなかったかのように、変わらずに画面を操作しているだけだった。




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 数分前


「ありがとうございます。そんな特殊な材質をわざわざ極東の地にまで運んでもらって」

「気にすることはないよ少年。しかし、こんな材質を使うなんて今修理している
 職人ってのは相当な腕の持ち主だね。もしくは変わり者だ」

「あはははは・・・そうですね」

学園都市の外部と内部とを結ぶ専用ゲート。西折 信乃はそこに来ていた。

常盤台中学の校舎修復に使う材料を、ゲートに取りに来ていた。

特殊な材質ということで、入手するルートも限られている。
信乃が現在話しているのは、そういった材質を扱っているヨーロッパの企業の運び人。

ただ、相手は信乃が職人の弟子で、遣いパシリとしてここにいると勘違いしているようだ。
その職人を過大評価しているので、恥ずかしくて「修理人は自分です」とは言えずに
苦笑いで肯定するしかなかった。

「それにしても俺は初めて学園都市に配達に来たが、大げさな検査だな。
 運んできたのはただの石なのに、あんな特殊な機械で調べる必要があるのかね?」

しゃべっているのは日本語。相手は世界各地を相手にする企業のためにバイリンガル、
もしくはそれ以上の優秀な人のようだった。

学園都市の出入りは厳重に管理されている。もちろん、物でも同じ。

運び屋がぼやいた検査は、まるで地雷探知をしているかのような機器で
持ってきた複数の材質(鉱石など)を調べ、さらに別の機械でも調べている。

今は4つ目の機械を使っている。話しによれば合計10回の検査をするそうだ。

確かに厳重すぎる。知っていた信乃はそれほどでもなかったが、
初めて見たという運び屋の男にとってはかなりの驚きだっただろう。

「本当にすごいですね。私もびっくりしてます(嘘)。

 ですが、配達のサインは完了
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