暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜過去を捨て今を生きる者〜
A’s編
ある意味ブレない
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「はぅ、久しぶりだねー、ユーノくん!」
「なんか私、アンタのことどっかで見た気がするのよねぇ・・・」

翠屋の外にあるテーブルに座ってすずかはユーノを撫でながら、アリサはアルフを抱きながら言った。
ああ、そういえばアリサはアルフを保護したことあるんだよな。

「で、また美愛は女子のくせに会話に入らないんだな」
「む、なにさ。それならアリシアもじゃん」

慎吾の言葉に、美愛が変な顔をしながら反論する。

「んー?ふぁひはひっふぁー?」訳 何か言ったー?
「何も言ってないから口に物入れながら喋るな愚妹二号」
「ふぁーひ」訳 はーい
「・・・アリシア、あんなによく食べるのにぜんぜん太らないんだよね・・・。なんかずっこい」

美愛の言うとおり、アリシアは一人で二人分くらい食べるくせに、全然まったく太らないのだ。

「ま、横に大きくならない代わりに縦にも大きくならないけどな」
「んぐ、まだわたしは成長期だからだいじょーぶ!はむっ」

アリシアはそう言ってシュークリームにかぶりつく。
多分アリシアの身長・・・というか、身体が成長しないのは、一度あの肉体は死んでいるからじゃないかと、俺は思ってたりする。
実際、アリシアは体温低いし。
そんなこともあるから、最低でも一ヶ月に一回は地下で母さんに検診を受けてたりする。

「ついでに美愛はどんどん横に大きくなってくタイプだな」
「おにぃうっさい」
「ちなみにオレはしっかり食べないとガリガリになってくタイプ」
「え、なにそれ。マジ怖いんだけど」
「おにぃは運動量がアレだから・・・」

最近また朝の運動量増やしたんだよなぁ。今となっては家から十二キロぐらい走ってる気がする。

「おまっ、そのうちフルマラソンとか行きそうだな!」
「なにげに今の目標が朝だけでフルマラソン」
「マジで!?」

とか、またいつもの会話をしていると、アースラの乗客員の一人が荷物を持ってこっちに来ていた。

「フェイトさん、お届け物です」

彼はそう言って平たい箱をフェイトに手渡す。
蓋を開けるとそこには・・・。

「え、これって・・・?」

フェイトは箱の中身を見て行動停止してしまう。
かくゆうオレも停止しそうだが。

「と、とりあえずリンディさんに確認」
「う、うん」

フェイトは開けっ放しの箱を持ってリンディさんの方へ行く。

「あの、リンディ提と・・・リンディさん、これって・・・」
「ああ、もう届いたのね。フェイトさん、来週からなのはさんたちと同じクラスよ♪」

リンディさんは年に似合わずそう言って微笑んだ。

「陽龍くん、あとで覚えてなさい」

わー、死亡フラグがばっきばきだー。

「なんかそれ、逆に折れてそうな音だね」

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