粉砕する者
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入る。
背中にあるAMSコネクターに接続開始する。
「うっ! つぅ............」
その瞬間脊髄と頭にバットで叩かれるような激痛が走る。 しかし、1から2秒ほどで痛みは引いてゆき、ハッチを閉鎖する。
(メインシステム通常モードへ移行)
AMSによって電子信号を直接脳内へ送れるため、HACよりも早く機体を起動させられる。
「おい、聞こえるか? さっさとでろ!」
装甲を叩く音と同時に、声も聞こえてくるが、今はそんなことで気を取られている場合ではない。 今でも戦闘は続いており、その間にも何人もの命がなくなっているかもしれないのだから。
( コジマジェネレーター停止。 補助用の燃料電池を使用。 非常用のコンデンサーも起動)
電源が落ちた音が、直ぐに電源が入り起動完了した合図があった。
「博士離れてください。 出ます!」
「おい!」
絶対に壊すなよと告げられる。 機体は非常用のコンデンサーで浮上。 補助用の燃料電池を火を入れて、OB(オーバードブースト)を起動させる。 数秒の貯め時間のあとに強力な加速とGがかかる。 そんなことを気にする暇もなく武装の確認をする。
腕部兵装は、旧メリエス社の強化型レーザーライフルのLR02-ALTAIRに同じく旧メリエス社のハイレーザーライフルのHLR01-CANOPUS、背中兵装も旧メリエス社のハイレーザーキャノンのHLC02-SIRIUSにBFF社のレーダーの050ANRだった。 火力には問題ないが、些かEN管理に注意が必要なアセンブルだった。
OBは予想より早く俺をアリーナへと到着させたのだが。
「なんだ............これは!」
そこは戦場だった。 おかしな表現だと自身でもそう感じたが、そうだと感じた。
数十機に渡る大破したHAC。
少数だが、オイルと共に流れ出る赤黒い流血。
その中心にいる兵器。
「なぜ。 破壊したはずだ。 全て。 完膚無きまでに......」
その腕で多くの鴉(レイヴン)を葬り去り。 その力故に最大戦力で挑んで、数百人の鴉を犠牲に倒した兵器が............
ソ、コ、ニ、イ、タ。
「パルヴァァァライザァァァー!!」
肺の空気を吐き出す勢いで叫び、再度、OBを使用した。
「ハァァァァァァァァア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」
CANOPUSとSIRIUSを展開。 同時に撃ち込む。 白い閃光が銃身から飛び出し、レーザー特有の音を響かせて奴の元へ放たれる。
「........................!」
こちらに気づいたパルヴァライザーは、機械音を鳴らして、消えた。
「なに!?」
「シュライン後ろだ。避けろ」
聞き覚えのある声が言ったのと同時
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