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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第120話】
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ん、先に荷物を置きに行きませんか?」

「あー、せっし〜――う〜ん、じゃあ先に荷物おこうかな〜。ひーくん、またね〜」


ブンブンとだぼだぼの制服の袖を振り、先ほどと同じ様に異様に遅い速度で通路を進んでいった――と、未だに残っているセシリアが。


「ひ、ヒルトさん?お部屋の方に行かないのですか?」

「ん?俺の部屋の場所が不明なんだよな…。とりあえず織斑先生がロビーで待ってろって言ってたから待機中」



そう言って座り直すと、セシリアが軽く咳払いをし――。


「こほん。で、ではわたくしも少しここで待ちますわ」


言うや、持ってきた荷物を置き、俺の隣へと座るセシリア。


「……荷物、置きに行くんじゃなかったのか、セシリア?」

「え?えぇ、ですがこのままヒルトさんをお一人にしておくのも……」


そう自身の両指を併せ、少し頬を赤く染めながら言うセシリア。


「そっか……ありがとうな、セシリア?」

「い、いぇ……」



小さく頷き、返事をするセシリア。

……さらさらの金髪だな…何だかナイアガラの滝みたいだ――。

そう思い、髪を触りたくなったのだが自重する。

さすがにいきなり触るのは失礼だろうし。


「そういやセシリア、訊いてもいいか?」

「え?は、はい。わたくしで良ければ何でも訊いてくださいな」


笑顔で応えるセシリア、基本セシリアは何でも応えてくれる――今回のは、まあ後でわかることなんだが。


「セシリアはどんな水着を選んだんだ?」

「え?――……〜〜〜〜〜!?」


ぶしゅぅっと顔から蒸気が出そうなぐらい真っ赤になるセシリア――。


「あ、後でわかりますわ――…………えっち……」

「……それもそうだな、悪い。先に訊いてみたくなっただけだよ。――……えっちだよ、俺は」

「〜〜〜〜っ。……もう…」


そんなやり取りをしていると、旅館内に母さんが入ってきて――。


「うふふ、二人とも仲が良いわねぇ♪」

「あ――お、お母様…」

「母さんか……親父はどうしたんだ?」


母さんだけが旅館内に入ってきたので、入り口の方を覗くが一向に親父は現れず。


「お父さんは今、ちょっとIS関連の機材を運んでるわよぉ〜。後、美冬ちゃんと未来ちゃん用のISもね」

「え?美冬さんと未来さんの専用機……ですか?」

「ん?……美冬達から聞いてなかったか?――てか俺、セシリアに言わなかったか…?――代表候補生になったって事で母さんが用意したんだっけ?」


視線を母さんに移すと、笑顔で口を開く母さん――。


「えぇ。――というよりも、元々用意していたのよ?美冬
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