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不可能男との約束
覇は未だに唱えられず
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……! おい、ハクセンパイよぉ! ちょい、ジンとミドリになんか言ってやってくんないっすか!?」

「……」

「……コウ? ハクさんは若様にご執心だから諦めなさい。後で飴あげるから。味は青春! の男の初恋失恋涙味……! でいい?」

「余計に虚しくなるし、んなゲテ商品……んげ……IZUMO製かよ……」

一人はコウと呼ばれた男子。
見た目は結構、年の割には厳つい感じがするのだが浮かべている表情自体が子供……というよりは邪気がそんなにないので怖いイメージを浮かべさせない。髪を金髪に染めている辺りはイメージ通りだが。
何というか尊敬する人を親分と呼びそうな感じである。だが、その彼のイメージを裏切らない両手に持っている野太刀が物騒さを出している
次は碧と言われた少女。
少女は肩まで伸びるショートの茶髪交じりの髪と顔は少女らしい顔だが、その周りの騒ぎにやれやれとする態度が少し年上のような雰囲気をだし、手に持っている薙刀が彼女の雰囲気を落とすどころか精錬とされた雰囲気を生み出している。
もう一人がジンと呼ばれる少年
髪は男子としては少々長く、邪魔にならないように後ろで軽く纏めており、顔は一言でイケメン。
腰に吊ってる双剣が、少年をまるで騎士のようなイメージに作り上げてしまいそうになる。
そして、最後の少年がハクと呼ばれた少年。
彼だけは個性溢れる四人のメンバーである意味で一番、普通であった。
黒髪の短髪であり、今は無表情……ではなく会議の光景に無心になって見つめている少年。
それの視線の熱中度なら、正しくこの四人の中で一番であるが故に周りを気にしていない。
そして、異様な事に彼の周りには剣が大量にあった。明らかに自分の腕の数を超える数であり、投剣と使うには明らかに大きい。
剣神の八俣ノ鉞よりは小さいが、大剣クラスではある。
それらが彼の周りに刺さっているのだが、周りも彼も気にした様子がない。

「あーーー。こういうのを見ると、何か体がウズウズしてしゃーーねぇ。全く……どうして熱田センパイは三河で俺ら戦わせてくれなかったんだよーー」

「恐らく、それはまだ熱田先輩の王がまだこれからも志を貫けるから宣誓してないからですよ……ってこの話。僕、以前も話しましたよね?」

「脳筋に記憶力を要求する方が間違ってるわよ……ま、それでもこの英国で嫌でも総長の宣誓が見れるわよ、コウ。どっちであってもね」

あの無能な総長はどう考えているか知らないが、ここが分水嶺である事くらい……理解できていると……うん、思う……と三人で首を傾げる。
結構悩んだが、そうであると祈るという事にした。
大体、ここにいるメンバーでも何故、熱田・シュウがあんな馬鹿な王を王として認めているのかの経緯を知らないのである。
いや、まぁ、そりゃあ彼の理不
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