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不可能男との約束
覇は未だに唱えられず
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れる。
それは

「……今度は何だ? この紙袋?」

「いえ……流石に他人の物を勝手に燃やすだけじゃいけないと思って……代わりの物を」

ぐっ……と再度ダメージを受けたかのような表情を浮かべる。
こちらはと言うと思わず半目で睨んでしまうのを止められない。
いや、まぁ、いやらしいゲームを買うのは男の人として仕方がないかもしれませんし? それを隠すのも解るが、最初の辺りの話を聞かずに聞けば同年齢の女の子にエロゲを買いに行かせた酷い男の図である。
剣神、情けない。

「そ、そうか……あー、いや……うん、サンキューな。かはは……ちなみにどんな物を?」

「Jud.その辺りは余り解からないので、店員さんに聞いて買いました───姉系と巫女系と巨乳系のタイプのものを」





ハイディはゴクリと息を呑む音が周りに響いたのを聞いた。
自分もその響かせた者の一人である。

……まさかエロゲ攻めとは……新しい攻略法……!?

男の方から自分のタイプの嫁のエロゲを買うことはよくある。
しかし、まさか女の方からエロゲを利用して自分を売り込むとは凄い恋愛好戦家である。

『アサマチ! アサマチ! いいの!? 絶対に今までの消極的な戦法がヘタレである事を証明するような光景が目の前に広がっているけど!? このままだとワンサイドゲームだよ!?」

『ククク、恋愛好戦家と恋愛ヘタレじゃ分が悪いわねぇ……最終手段よ浅間! 乳じゃ同レベルなんだからもう押し倒すのみよ! 安心しなさい! いざという時はあの馬鹿の根性加護を殴り倒せる悲嘆の怠惰をホライゾンに借りて殴って気絶させればKOよ! 後はその乳を押し付けて窒息死させたらイケるわ!? カンカンカン! エイドリアァァァァァァァァァーーーーン!!』

『あ、明らかに二人とも楽しんでいますね!? い、何時も何時もネタにばかり飛びついて……! だ、大体、シュウ君がどうなろうとわ、わ、私には関係ありませんから!』

『浅間。端的にいうが無理をしない方がいいと拙僧思うぞ』

以下同文。
アサマチはそこら辺、往生際が悪いねーと思うが、それもアサマチの性分だろう。
だから、からかうが。
ついでに、色んなところに売るが。
とりあえず、現在、敗色が強い我等が副長はそれはもう冷や汗だらだらである。絶対に海水などではない。
それに、さっきから周りから殺気が凄い。これはもう、シュウ君は今日寝れないなと思う。

「そ、そうかよ……ちなみに何て風に買ったんだ?」

「はい───片思い中の人へのお詫びとしてのプレゼントが欲しいのですがと尋ねました。すると、何故か周りの皆さんが急に真面目な顔になりましたが」

笑顔で小首を傾げる小動物チックなアクションと共に止めを刺された神様。
ふっ
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