覇は未だに唱えられず
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だよ……テメェみたいにフラフラしてホライゾンに股間を殴られるようなマゾじゃねえんだよ……!」
「───おいおい! 皆! 俺、今、物凄くお前にだけは言われたくねえ! って内心で叫んじまったけど俺の感想間違えてねえよな!?」
同感ですけど、密かに否定していない気がしますわよ我が王。
そして、こっちを巻き込もうとしないで欲しい。正直、もうストレスが限界である。
あれだけ、会わなかったらちょっと、そうちょっとだけ。ものすごーーーーーーーーーぅくちょっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉだけ張り合いがないと思っていた気持ちはどうやら一瞬で脳内ゴミ箱に捨てられてしまった。
再会の喜びという言葉が非常に無価値なのが残念過ぎる。
涙を浮かべて抱き合いなどというロマンは言わないが、もう少しまともな喜び合いはないのだろうか。
そうして、溜息を吐いて溜まっていくストレスをどう対処しようかと思っていたら
「あ、いました。シュウさん」
聞き覚えのない声で副長の名を呼ぶ声が聞こえた。
あら? と思い、声が聞こえた方向を見ると、そこには背はそこまで高くはなく、髪を後ろで括った巫女の少女が小走りで副長の方に向かっていった。
……成程。
彼女がさっきから話に出る留美……さん? という熱田神社の巫女なのだろう。
姿だけを見ると、可愛らしさを感じるのだが表情やら雰囲気が年上な雰囲気を出しているので一種のギャップが生まれているのが凄まじい。
智も見た目美少女なのだが、ジャンルが違う。
色々と大丈夫だろうか、と思う思考を別に時は勝手に進む。
「おう、留美か。他の馬鹿共はどうよ?」
「はい。コウさんもジンさんも碧ちゃんもハク君も元気ですよ」
聞きなれない名前を聞いて、そういえばと思う。
私達……余り、プライベートの副長の事、知りませんね……
もしくは私達じゃなくて私なのかと思うとあわ〜〜と少し落ち込んでしまう。
落ち着くのですネイト・ミトツダイラ。
そこでネガティブ思考に陥っては駄目なのです。何故なら陥っても結論は一緒で……あーーーー。
駄目ですわー私ーと思うが、最早性分ですわねーと思ってしまう。
自分でもこの性分はこれからの人生に支障を来たすだろうとは思うのだが、性分をそんなコロコロ変えることが出来ないのも事実なのでどうしたものか、と毎回悩んでしまう。
悩んでも解決策が一向に出ない脳は自分の数多くある欠点だと思い、再び無視してしまうというのも欠点なのだが。
ともあれ目の前には女王の盾符もいるので、こうも無計画なのはどうかと思うので何とかしなくては。
正純なんてもう脳がショートしているようで、さっきから固まっている。
ハイディは録画術式を構えたままだし、我が王は最初から除外である。
ここは騎士である自分が
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